投資手法の信頼性

意図と反対に動く相場

買えば下がるし切れば上がる。
ありがちな現象ですが、何度か続くとありがちな現象とは思えず、これをきっかけにトレードが迷路に迷い込むことがあります。

反対に反対に動いてしまう相場に何度も遭遇すれば、それを客観的に判断できない限り、感情の中にマイナス思考や自己嫌悪を助長して行きます。

捨て鉢な気持ちになることもあるかもしれません。

「相場はそう言うものだ」と言われれば理屈ではそんなものかと思えても、感情の部分でそれは「ヘタな慰めにすらなっていない」と感じてしまうでしょう。

損失のストレス、損失の連続や連鎖のストレスに対応できないようなメンタルで相場に挑んだ結果だと言う本質的なところはなかなか受け入れられないものです。

利益と損失のイメージ

もう少し待てば意図した方向に反転したのに。

プラス100円で利食い、マイナス100円で損切と言う戦略で臨んだ相場で、連日損にかかってしまうけど、結果を検証したら、毎回マイナス120円から170円くらいで反転していて損切りさえしていなければ利益になっていたと言うことになれば、本来は用いる戦略をそのまま粛々と続けるか、いったん休止して戦略を練り直すかと言ったところでしょうが、安易に損切の水準を200円にしてしまうと言う選択もありえます。

ただしその方法には相場観や客観的な根拠がないかもしれません。

そう言うケースで状況が好転しなければ、メンタルが追い詰められてゆく可能性があり、損失が増えてゆくことは投資家の心を蝕みます。

相場の騰落の正確な予想が困難である以上、思惑とはずれた相場には必ず遭遇します。

その時に平常心を持ってそのアクシデントに冷静に対応できるか、自分の手法や相場自体に対して不安と不信を募らせてジタバタしながら自滅するかは、適性や経験がものを言います。

手法や戦略を信頼する

ポジショニングや戦略が裏目にばかり出ると守るべき投資ルールや戦略の運用姿勢が綻んできます。
手法を信頼し平常心で粛々とトレードを行うと言う良いパターンの投資法も簡単に崩れます。

そう言う状況にあってなお定めた投資ルールを尊重することは厳しいことです。

かと言って損失のストレスに見舞われるたびに手法を変えたり、付け焼刃の改造を行うような方法で合理的なトレードは成り立ちません。

調子が悪いからとしばらくトレードを見合わせると、今度は成績が上がってきて、実はその見合わせた期間にそこまでのマイナスが解消したのに、そのチャンスを見合わせたがために長期検証上の成績が手にできなかったと言ったこともありがちなことです。

手法を信頼すべきところを我慢しきれなかったがために、トレードが壊れてゆくと言う事はこういう形でも起こるものです。

自分の用いるトレードロジックや戦略・手法を信じるためには、実はそれを作成する段階で、これでダメなら仕方ないと思えるところまで突き詰めるべきです。

もちろん突き詰めたあまりそれに拘って共倒れではいけませんが、粛々とトレードを行うためには最初からある程度の覚悟は必要だということです。

手法や戦略を信頼するためには作成段階でそれに耐えるものを作る努力が一つの方法ですが、もう一つはその方法に見切りを付ける基準や改造するためのタイミングや方法のルールを事前に定めておくことも大事です。

売買に関するルールが損益の合理的優位性を目的にするのとは違い、その「見切り」のルールはトレードに必要なメンタルの安定を守るためのものです。

そのため見切りルールは売買ルールの損益では不利なものにもなりえるものですが、先ず基準が違うと言う事を納得する必要があり、更に長い目で見たトレード上はそれが合理的意味を持つことをあらかじめ納得しておく必要があります。

そのためにはトレードにおけるメンタルの影響が売買ルールの成績以上にインパクトをもつものであることを十分理解しておくことが大事です。

たとえその運用ルールの適用で売買ルールの運用が休止したことで、期待値である損益が不利なものになろうとも、そのことでメンタルの崩壊が食い止められたことを明確にメリットと捉えるべきです。

また、その見切りルールを有効に機能させるためには安易に発動させない基準が必要です。

再開のタイミングで言えば、やはり合理的に精神的な立ち直りと共に相場の状況の転換などを基準にすべきです。

更に「どこまで手法を信頼し」「どこでその手法を見切るか」と言う選択は高度な経験と知識が必要なもので安易な考えで行うべきではないと心しておくべきでしょう。



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