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江戸時代の為替業務と両替商②

三井両替店、金貸しとしての両替商、両替商の為替業務、御用両替、明治時代の両替屋

三井両替店

三井家は江戸時代日本一と言われた豪商です。

三井氏は戦国期には近江の領主佐々木家の家臣であり、藤原氏の末裔とも言われています。

安土桃山時代に佐々木家が没落すると時の当主三井高俊は伊勢松坂で質屋・酒屋を営んでいました。

三井の「越後屋」と言う屋号は越後の国とのゆかりではなく、高俊の父高安が越後守を称していたために高俊が越後屋の屋号を名乗ったことに由来します。

その後高俊の子俊貞の時、江戸で呉服商を開業、併せて俊貞の弟高利も京都で呉服店を開業して、これが越後屋のおもな家業となりました。

俊貞の死後、京都にあった高利が全国の同族の指揮を取り始めたことで江戸と京の三井家が一つの事業体として発展することになります。

三井はこの時三井全親族の商売を親族全員の共有であると言う単一事業体システムを持って、これを一族全員に徹底させることに成功したため、各地の一族の結束とネットワークを活かした独自の発展を遂げることが出来るようになります。

越後屋三井(三越百貨店の前身)を基盤とする三井家が同族で経営する豪商であると言う特異な経営スタイルで成功したのはこの高利の方針によるものです。

血統で結ばれた親族による寄り合い(会議)で決定される三井の運営方針は全一族の全ての店で統一され、これが経営機関である同族のみで作られた「大元方」によって執行され、本家の当主がこれを総轄すると言う方法が徹底されました。

当時、呉服も「下りもの」と言う上方からの商品を江戸でありがたがる物品のひとつであったため、越後屋三井呉服店(三越百貨店の前身)も事業が拡大するのに伴って、上方への送金も多額にのぼり、そのために両替屋へ支払う手数料も増加しました。

金銀銭の三貨は日々の相場によって変動し、両替にかかる経費は大きなものになっていたのです。

こうした呉服商にかかる経費の非効率を解消するための補助機関として、呉服店の江戸駿河町移転を期に三井両替店が天和3年 (西暦1683年)に(駿河町で)発足します。

その後、1686年(貞享3年)三井高利が京都において三井家の全事業を統括する必要から、京都両替店が開設され、更にその後に大阪にも三井の両替店が開設されました。

三井は京都での両替商を開始した翌年に幕府御納戸御用となり、その二年後には幕府の御用両替商となります。

更に元禄4年(西暦1691年)には、幕府の大阪御金蔵銀御為替御用を務めることになり、当初は呉服商の補助機関であった両替店は飛躍的に発展し、特に独占事業であった京、大阪の両替業務は三井家のもう一つの商売の柱となってゆきます。

御為替御用とは、幕府が大阪で御金蔵に保管している金銀を両替商に渡し、両替商は大阪の問屋から江戸向け逆為替を買い、これを江戸へ送ることで、江戸の問屋から代金を取り立てて、その取り立てた代金を幕府に上納するというものでした。

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金貸しとしての両替商

映画にもなった「武士の家計簿」の原作で磯田道史氏は、上級武士は御伴の者を伴わないと登城すら許されなかったとか、武士と言う階層がその対面のための親戚を始めとする付き合いや生活、使用人の数の維持などによって多くの不合理な出費を強いられていたと言うエピソードを紹介しており、そのための借金は大名も家来も尋常ではなかったと言うようなことも語ってますが、大名・旗本や、大名家の有力家臣などに金貸しができるような大店の金融商人は、このような幕藩システムの思わぬ経済的弱点によって更に力を付けてゆくことになったわけです。

江戸時代の武士と言うしくみ自体が借金を作らないと生活が立ち行かないと言う状況で、大名や武士(浪人ではなく主家をもつもの)を相手にした商人は貸金を通じて幕府の富の一部を吸い上げるような立ち位置にいました。

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両替商の為替業務

江戸時代以前から為替のシステムは商人によって提供されており、江戸時代には遠隔地への送金を実際に現金を運ぶことなく、手形(証明書)で比較的容易に行える方法が確立されていました。

たとえば送金者は江戸の両替商の窓口に十両を持って行き、京への送金手続きをすれば、そこで手形を渡されます。

その手形を受け取った京の受取人がその手形を扱える京の両替商で手形を見せれば十両の現金が受け取れます。

お金の受け渡しが確実に行われたことを証明する「置手形」と言う仕組みもあり、両替商は確実な入金・送金・出金を行えるように工夫していました。

こうした仕組みの雛形はすでに鎌倉時代の後半からあり、各地の荘園の代官などの支配者の代理人が徴収した年貢などの金子をこうした商人による仕組みを利用して京などの支配者に送金していました。

このような下地が更に、商業の中心をあえて江戸に集約しなかった幕府の政策ともあいまって、江戸時代には政治と経済の二大都市がそれぞれ明確に機能の異なる発展を遂げ、為替送金と言う商売を金貨・銀貨・銅貨の三貨の両替と複合する形で発展させることになります。

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御用両替

御用とは免許や委託で幕府の仕事をする商人です。

特に江戸・大坂間では消費都市である江戸の商人達からの支払のための手形と商業都市である大坂からの江戸幕府の大坂城御金蔵や諸藩の蔵屋敷における米や物産の売却代金を幕府中枢及び諸藩の江戸屋敷に御用両替商を通じて送金するための手形(公金為替・江戸為替)がやりとりされていて、大坂の両替商は幕府や諸藩から依頼された送金用の金銭で江戸から流れてきた支払用の手形(下為替)を買い入れて、江戸の両替商に送り、江戸の両替商はそれを江戸の商人達から取り立ててその代金を大坂の両替商に代わって幕府や諸藩に納付していました。

この過程でちょうど現在のFX相場のような為替市場が形成されていました。

明治時代の両替屋

明治政府は米ドルと交換可能な通貨を成立させる必要性から国内通貨を円に統一しました。

このために三貨の交換と言う両替商の独占利権の一つがなりたたなくなります。

更に御用両替商の特権の一つである大名貸しと言う金貸し部門が、新政府が廃藩置県を大名に合意させるための交換条件的に行った借金帳消しと言う一方的な方針によって豪商達に大打撃を与えることになります。

つまり、(随分無茶な話ですが)大名への借金棒引きによる商人への新政府からの損失保証は原則としてなかったのです。

こうした教訓を経て、三井がますます時の権力との関係を重視した戦略を常にとったのとは異なり、維新後の鴻池は業務の拡大をあまり図らず堅実を旨とする方針をとります。

そのため鴻池は「政商」としての性格を色濃く持つ三井のように新政府と歩調をあわせて急速に発展することはありませんでした。

こうした方針から鴻池銀行は一地方銀行へと後退していましたが家業は安定し、1889年に日本生命の初代社長を鴻池家から送り出し、また鴻池家は1911年に男爵に叙爵されます。

1933年に鴻池銀行・三十四銀行・山口銀行の3行が合併して三和銀行が創立されました。

その後も鴻池が日本有数の富豪であることは変わらず、永く「鴻池財閥」として関西政財界を支える存在でした。

一方、薩長の官軍に早くから資金援助を行い、家財を投げ売ってまで新政府に肩入れした三井は、更に維新後にいち早く経営形態の近代化もはかり、幕末から維新のの混乱期にもその特別な一族のネットワークが全国で情報を収集し、難しい時代を的確に読んでゆきます。

これによって元老井上馨などの政府要人の援助を後ろ盾としてその後三井財閥の形成を勧めてゆきました。

1876年に三井銀行、三井物産を創設し、1893年には中上川彦次郎の改革で大元方を刷新して同族会議理事会を設立し、1909年に資本金五千万円で設立した持ち株会社「三井合名」を中心に据えてその後の財閥に発展します。

三井財閥は第二次大戦後のGHQによる財閥解体までロスチャイルドをしのぐ世界一の財閥と言われ、米国英語でも「ザイバツ」と言う単語が生まれるほどの栄華を誇り、維新で廃業に追い込まれた大坂の両替商や江戸・上方で大名貸しをしていた他の豪商たちを尻目に、維新以後も我が国の産業金融界において随一の財閥へと発展しました。

主要指標

日経平均28946.61(-159.40)
TOPIX2009.84(-8.56)
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