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江戸時代の相場の実況伝達の話、2つのアングル

旗振り通信、米相場の変遷

旗振り通信

いかに日本人が昔から先物取引に熱心であったか、そしてその先物文化がいかに成熟していたかを示すエピソードに旗振り通信と言うものがあります。

江戸時代に始まった旗振り通信は、その後一部特定の者に利するということで禁止されましたが、米飛脚によっての伝達など一刻を争う相場の動きの情報伝達が行われていました。

明治には旗振りの禁止が解かれ、電話がひかれるまで、町の近くの見晴らしの良い建物や丘、山のいただきなどに櫓やぐらを組むなどして、旗の信号のをつなぎながら名古屋や津、大阪方面に相場を伝えました。

それらは、「旗振り山」とか「相場山」などといった名でよばれていて言い伝えとなっていて、明治時代の米相場の連絡網の様子をうかがうことが出来ます。

昔、テレビのCMか何かで、「江戸時代の光通信」とか言ったようなナレーションで旗振り通信法の松明や狼煙によって行われた部分が紹介されていたことがあります。

旗振りや狼煙による通信で驚くほどの短時間で情報伝達のできるネットワークが東西主要都市に巡らされていましたが、大阪・東京(江戸)間の場合、箱根の山はさすがに難所だったようで、ここだけは飛脚の足にもたよったようです。

旗振り通信の記録では、堂島米市場の価格が神戸なら7分、岡山15分、広島40分というごく短時間で伝達され、このネットワークが東は東京、西は福岡まで張り巡らされて、合理的な平等性を担保仕様とした明治期のものでは農民もかなり早い段階で相場を知っていたと言うから驚きです。

これらの伝達所要時間は後に有志によって検証された結果、かなりの技術を要することや、実現不可能ではないことなどが実証されたそうです。

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年 表

1531年  ベルギー・アントワープ取引所設立 (世界初の私設現物商品取引所)

1540年頃 大阪淀屋主催の会所でコメの信用取引が行われていたとされる(口伝のみ)

1590年頃 豊臣治世下の大阪で商人によるコメの(私設)先物取引が始まる

1730年  江戸幕府が、大阪堂島米会所を公設取引所とする(世界初の公設先物取引所)

1869年  明治2年 大阪堂島米会所閉所

1876年  米商会所として再開

1893年  取引所法により米商会所は米穀取引所として整備

1939年  米穀配給統制法の施行により米穀取引所廃止

2011年  東京穀物商品取引所及び関西商品取引所で新たに試験上場を開始

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