ピボット 仕組みと用法 / 基本四要

ピボットとは

(英)Pivot Point - The Reaction Trend System


ピボットとは回転軸のことで、前日の高値・安値・終値の平均値がその日の価格レンジの中心軸になると仮定して抵抗線や支持線を求めようと言う発想の指標です。

単にピボットと言えばこの中心値となる前日の三本の値の平均値(ピボット値)を指す場合と、ここで述べる「リアクション・トレンド・システム」と言うピボット値を中心に描かれた六本のバンドからなるシステム(ピボットシステム)を指す場合があります。

「リアクション・トレンド・システム」は図のような7本のラインを使って、ボリンジャーバンドなどの他のバンド系の指標とほぼ同様の使い方をしますが、他のバンド系指標がたいてい移動平均を用いてバンドの波形を均(なら)しているのに対して、ピボットシステムでは前日の三本の値(高値・安値・終値)だけを用いて(均すことなく)計算します。



ピボットの計算方法

ピボット(PP) = ( H + L + C ) ÷ 3
上方トレンド転換点(HBOP) = 2P - 2L + H(上方ブレイクアウトポイント)
抵抗線2(R2) = P + H - L(第2レジスタンスライ)
抵抗線1(R1) = 2P - L(第1レジスタンスライン)
支持線1(S1) = 2P - H(第1サポートライン)
支持線2(S2) = P - H + L(第2サポートライン)
下方トレンド転換点(LBOP) = 2P - 2H + L (上方ブレイクアウトポイント)

※ (H = 高値) : (L = 安値) : (C = 終値) : (P = ピボット)

 [振幅について]
 売り1(S1):軸に安値振幅を加える
 売り2(S2):軸に日中最大振幅を加える
 買い1 (R1):軸から高値振幅を引く
 買い2(R2):軸から日中最大振幅を引く
 上方損切り(HBOP):軸に安値振幅と日中最大振幅を加える
 下方損切り(LBOP):軸から高値振幅を引いて日中最大振幅を加える
ピボットは三つの目盛を使って計算します。
D1=H-P:高値とピボットの差
D2=P-L:安値とピボットの差
D3=H-L:高値と安値の差

三つの目盛は上の図のような回転によってピボットポイントからの売買ポイントを描きますが、それらは以下のような計算で求められ、この式を纏めると先記の計算式になります。
HBOP(High Break Out Price) = P + D2 + D3  ⇒ (2P - 2L + H)
R2(上値抵抗2) = P + D3  ⇒ (P + H - L)
R1(上値抵抗1) = P + D2  ⇒ (2P - L)
PIVOT(PP) =(H+L+C)÷ 3
S1(下値支持1) = P - D1  ⇒ (2P - H)
S2(下値支持2) = P - D3  ⇒ (P - H + L)
LBOP(low Break Out Price) = P - D1 - D3  ⇒ (2P - 2H + L)

見方、使い方、トレードのタイミング

ピボットは翌日の損切り・上乗せ等といった売買ポイントを事前に明示することを目的としているため、実践的なデイトレード指標と考えられ、具体的には価格の変動が一定の範囲内に収まった保ち合い相場での「リアクションモード」(逆張り)と、明確なトレンドが発生している場合の「トレンドモード」(順張り)の二つのモードでの使い分けを前提とした(具体的な)売買指標として参照されます。


 リアクション・モード(逆張り・保合、ボックス相場)

保ち合い相場の場合そのレンジの大きさ(振幅幅)に応じて、価格が支持線1・2(S1・S2)のいずれかのラインに達したら「買い」、抵抗線1・2(R1・R2)のいずれかのラインに達したら「売り」と判断します。
更に、買いのポジションが上方トレンド転換点「HBOP」に達した場合は「利食いドテン売り」、反対に売りポジションが下方トレンド転換点「LBOP」に達した場合は「利食いドテン買い」と判断します。
また、売りポジションが「HBOP」に達した場合、あるいは買いポジションが「LBOP」に達した場合を「損切り」とする使い方もあります。


 トレンド・モード(順張り・上昇相場、下落相場)

トレンドがはっきり確認できるような相場では、価格が支持線1・2(S1・S2)を下抜いたら「売り」、抵抗線1・2(R1・R2)を上抜いたら「買い」と判断します。
また、売りポジションが「LBOP」に達したら「売り増し」のチャンス、同様に買いポジションが「HBOP」に達したら「買い増し」のチャンスとみなします。
また「トレンドモード」では、支持線・抵抗線の幅が狭まってくると、トレンドの変化が近いと判断し、逆に抵抗線・支持線の幅が広がってくると、価格変動リスクが高まってきていると判断します。

ピボットの注意点

移動平均を用いた指標では移動平均の平均値を求めるためのサンプル数(平均期間本数)の分だけ見立ての反応が遅れて現れる傾向があるのに対して、ピボットは最直近値だけが対象なのでホットなレンジが描けると考えられます。

いちばん上のピボットバンドの図でわかるように移動平均を使った指標に比べると、ライブ感と言うか相場の緊張感が強く伝わってくるような描線イメージです。

しかし「平均」と言う作業で均していない分、極端に外れるケースも考えられます。

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