テクニカル インジケータ活用ノウハウ「ジグザグ」。
特徴的な高値と安値を直線で結んでトレンドと支持・抵抗の傾向を想定する指標。
(英)ZigZag Chart
ジグザグは価格チャートに現れた任意のピークとボトムを直線で結んで鋸の刃(ジグザグ)のような形状のラインを引いたチャートの事です。
ジグザグなラインは象徴的なピークとボトムを直線(斜線)で結ぶことで、将来の値動きに影響を与えそうな、反発ラインや抵抗ラインの候補を明確にすることを目的に引くものです。
ジグザグのピークボトムから水平線を想定し(あるいは実際に水平ラインを引き)、その線上近辺に繰り返しピークやボトムが現れるようなら、そのラインは市場心理に影響を与えているラインであると考えられます。
多くの反発ラインや抵抗ラインは市場が意識する人気の高い指標や期間内の最高値、最安値、あるいはラウンドナンバーなどと言われる参加者が目標にしてしまうようなキリの良い数字(例.日経平均20000円)だったりとトレードを経験しているうちに理由がわかってくるものですが、中には時間外取引で大口投資家が何らかの理由で意識して仕掛けたポイントと言った一般の投資家には理由の分からない、あるいは見つけられないながらも値動きに対して機能しているラインがあります。
ジグザグから導き出されるピークボトムの水準はそうした隠れた抵抗ラインや反発ラインを反映していることもあります。
そうした隠れた水準を見つけるためにジグザグは通常サイクルの異なる(ピークボトムの高さや間隔の異なる)数種類のものを引いて用います。
ジグザグは原則として売買シグナルを発するツールではないので、それ自体がシグナルを発すると言う事はありません。
ただ最近はMT4などにジグザグの自動描画ソフトが普及していることから、他のインジケータとの併用が行えることもあってインジケータ複合によるシグナルインジケータとしての使用例もあるようです。
ジグザグに限りませんが、ネットでよく「ジグザグはFXのインジケータです」とか「MT4のインジケータです」と言った記述を見ますが、ジグザグは以前から相場では使われていましたし、自動的にラインを描画するインジケータのことだけを指す言葉でもありません。
トレードに応用している例としては、ジグザグが前回のピークやボトムから直近価格に直線が引けることを利用して、これの上下にバンド状に高値安値を結ぶトレンドラインを引いて、そのバンドのレンジから翌日の想定レンジを導き出すと言った手法を行っている人もいます。
こればジグザグからトレンドを読み取ろうとする例とも言えます。
この方法ではピークボトムのサイクルの異なるラインを(ベクトルの異なるものも含めて)複数引いてみることで有効なものが導き出せるようです。
ジグザグのピークやボトムの起こるポイントは後にならないとわかりません。
あたりの見えにくい霧深い山を登ることを想像すればわかり易いでしょう。(無謀ですが…)
山頂はそれを越えてある程度反対側の尾根を下ったことが確認できるまで、そこに達していたことは分からないはずです。
ジグザグのピークボトムの検出も同様で、視認によるマニュアルであれ、ソフトによる自動描画であれ、ピーク・ボトムを経て一定の足形を重ねるまで、それは確認できません。
リペイントと言うのはラインの引き直しのことで、ジグザグを自動描画するソフトなどでは値動きによるその後の相場に対するソフトの計算上の評価よってピークやボトムの位置を付け直すと言う現象が起こります。
過去のピークボトムを市場心理の意識ラインとして引くような用途では手描きをしても同様の事は起こり得るので想定内の誤差出来る可能性が高いのですが、これが他の指標と組み合わせてシグナルを出すシステムに組み込まれたものであったら、使えないインジケータと言う事になります。
先の例で言えば谷を下ったつもりが、実はその谷の先に「頂」があったと言ったところです。
ジグザグはその性格上こうしたことが起こり得るのでシグナルインジケータとしての使用には相当な注意が必要です。
デイトレードで分足などを対象にリアルタイムでジグザグを引こうとする場合には自動描画ツールは便利です。
そうしたケースでは足の異なるジグザグを複数使うと言うのも一つの手です。
ソフトによるものの場合、振幅の異なるジグザグの併記は信頼性の欠ける描画を行う可能性が増すことになりますが、そうした場合、むしろ足の方を変えて5分足+20分足+60分足のジグザグを併用してそれぞれ最も特徴的なラインを表示させることで、機能するボトムピークがつかみやすくなると言ったことがあります。
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