テクニカル インジケータ活用ノウハウ「ワコー ボリューム レシオ」。
対前日の出来高増減から投資のタイミングを計る指標。
(英)Wako Volume Ratio - WVR
WVR(和光ボリュームレシオ)は、旧和光証券(現みずほ証券)が1974年に発表した出来高系の指標で、もともとは株式相場を分析する為に開発されたものです。
WVRでは、価格上昇時の出来高を発散エネルギー、価格下落時の出来高を蓄積エネルギーと定義しています。
相場波動はエネルギーの発散と蓄積の循環により生まれるというチャート分析の伝統的な考えを元に、個別銘柄の週足を分析して中長期的なトレードのタイミングを見るための指標として使われていたものです。
現在は日足を用いた指標として使われるのが一般的で、日経平均・TOPIX、FXなど多くの金融商品で、市場の仕掛けタイミングを測る指標として幅広く応用されています。
ワコーボリュームレシオは一定期間内の前日比上昇した日の出来高合計からそれ以外の日の出来高合計を減算した値を、期間内の出来高総計で割ることで求めることが出来ます。
WVR= (UpV-DnV-NcV)÷ (UpV+DnV+NcV)×100
UpV:一定期間内の前日比で上昇した日の出来高合計
DnV:一定期間内の前日比で下落日の出来高合計
NcV:一定期間内の前日比変わらずの日の出来高合計
設定期間は14が一般的です。
値動きの四局面
0%から最大値へ向かう期間
0%から最小値へ向かう期間
最大値から0%へ向かう期間
最小値から0%へ向かう期間
※0%は下記の図の中心線です。
トレンド転換の見方
「出来高は相場に先行する」と言いますが、出来高系の指標は相場に先行して動くという特徴があります。
上のチャートでWVRのピークと価格チャートのぴくを比べてみればその特徴がわかると思います。
ただし、チャートでわかるようにピークがきちんと対応しているわけではなく、正確にその雰囲気を読み取るには経験が必要です。
また売買シグナルについては目安として次のような指針があります。
シグナル
-50% 以下
+50% 以上
※オシレータは中心線が0%で上方に100%、下方に-100%の範囲で描かれます。
原則としてオシータなので、出来高の場合価格のように上昇一辺倒や下落一辺倒の相場はないとはいえ、過熱や閑散が続くと張り付きが起こる場合があります。
また出来高系の指標は比較的ダマシが少ないとされていますが、上昇した日の上昇幅や下落した日の下落幅などの値動きのレンジは計算式には入っていないため、結果に不都合な数値が表示されることもあります。
他の指標と組み合わせるなどの工夫が必要です。
日経平均 | 31857.62(-14.90) |
TOPIX | 2323.39(-22.12) |
JASDAQ | 164.28(-0.47) |
ダウ平均 | 33507.50(-158.84) |
S&P500 | 4288.05(-11.65) |
NASDAQ | 13219.32(+18.04) |
ドル/円 | 144.642(+0.172) |
FTSE100 | 7608.08(+6.23) |
ハンセン | 17809.66(+436.63) |
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