テクニカル インジケータ活用ノウハウ「スクイーズ インジケータ」。
定幅バンドと標準偏差バンドの組合せで標準偏差の終息と拡散を視覚化した指標。
(英)Squeeze Indicator
「スクイーズ」は辞書では「圧搾(あつさく)する、搾る」などとされていますが、テクニカル分析では標準偏差を使ったバンド系指標の上下ラインが収束した(狭くなった)状態のことを言います。
野球のスクイズも語源は同じですが、こちらは三塁ランナーを「絞り出す」ように生還させると言うニュアンスのようです。
ちなみにバンドが拡張した(広がった)状態は「エクスパンション」と言います。
「スクイーズ」は、標準偏差バンドの幅が小さくなったボラティリティの低い状態を意味しますが、テクニカル指標としての「スクイーズ インジケータ」は、この価格バンド(チャネル)の収束状態からの拡張変化を利用してトレードするための手法です。
標準偏差値を移動平均線の上下に加算・減算した上下二本のラインを描くボリンジャー・バンドでは、ボラティリティ(価格変動振幅)の大きさに応じて移動平均線との乖離幅が変化します。
スクイーズ・インジケータのトレード・テクニックは標準偏差バンドが乖離値バンドなどからはみ出して、収束状態から大きく拡張状態に入るときにボラティリティが上昇してトレンドが発生したと見て仕掛けると言う手法でポジショニングします。
このスクイーズからエクスパンションに移るところを、ボラティリティ・ブレイクアウト(価格変動幅の拡張突破)と言います。
スクイーズ・インジケータは(ダマシなしで)ボラティリティ・ブレイクアウトを経過すると、トレンドが発生して一方向に動くようになります。
この時の価格は、ボリンジャー・バンドの外側(上昇なら上側・下降なら下側)のラインに沿ってスロープを上る(あるいは下る)と言う動きをします。
これをバンドウォークと言います。
スクイーズのシグナルによるトレード・パターンはボラティリティ・ブレイクアウトからこのバンドウォークの形をとって完成したと判断し、利乗せ・撤退のタイミングを計る局面になります。
スクイーズの検出にはエンベロープのような定幅のインジケータを組み合わせる方法とは別に、分足などで使用するケースでは異なる時間軸(五分足と十分足と言った組み合わせ)のボリンジャーバンドを組み合わせることで、短い時間足のもののバンドが長い時間足のバンドをブレイクするポイントをエクスパンションと見なすような手法もあります。
わかり易い手法であり、「ボリンジャーバンド」の使い方としては、従来言われている「逆張りインジケーター」と言ったやや怪しげな使い方に比べればとても理にかなったものです。
ケルトナーチャネルは終値ではなくティピカルプライスの移動平均線上に描かれたバンドです。
ケルトナーチャネルをスクイーズ検出用のバンドとして使用する場合にはこの点に対する配慮が必要です。
相場によってはダマシが頻発して難しいケースも考えられますが、標準偏差や移動平均のサンプル数(設定日数)のアジャストと言う作業をきちんと行う事で、トレンドを見る上での一定の目安としては使えるものです。
日経平均 | 29620.99(-130.62) |
TOPIX | 1952.18(-6.37) |
JASDAQ | 189.68(-0.10) |
ダウ平均 | 33677.27(-68.13) |
S&P500 | 4141.59(+13.60) |
NASDAQ | 13996.09(+146.10) |
ドル/円 | 108.940(-0.098) |
FTSE100 | 6890.49(+1.37) |
ハンセン | 28855.91(+358.66) |
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