テクニカル インジケータ活用ノウハウ「強弱レシオ(篠原レシオ)」。
相場のエネルギーと相場の人気を検出する二種類のインジケータを組み合わせた指標。
(英)Shinohara Ratio
強弱レシオとは投資関連の著作などで知られる篠原正治と言う人が考案した相場のポテンシャルと、投資家の相場への関心度を検知する二つの指標を組み合わせたインジケーター、いわゆる「篠原レシオ」と言われるものの事です。
篠原レシオは着眼点が他の指標と比べて非常にユニークなこともあり、比較的地味な印象ながら人気の根強い指標です。
強弱レシオはAレシオと名付けられた相場の「エネルギー」を検出することを目的とした指標と、同様にBレシオと名付けられた相場の「人気」の度合いを表す二つの指標をラインとして表わし、その相関性から相場の行方を判断しようとするものです。
当日始値を基準にした一日の値動きのレンジを「エネルギー」として、上げ幅ともいえる「強エネルギー」(高値-始値)を下げ幅である「弱エネルギー」(始値-安値)で割って比率(レシオ)を求めたもの。
前日終値を基準に一日の値動きのレンジを「人気の度合い」として上げ幅の「強人気」(高値-終値)を下げ幅である「弱人気」(終値-始値)で割ってその比率(レシオ)を求めたもの。
また、AレシオとBレシオの二種類の指標を補完するために、前日の中値を基準に当日の高値と安値からAレシオやBレシオと同様の式で割り出したCレシオをモメンタムを計るはかりとして用います。
n(計算期間)は通常は26日が良く用いられます。
1.Aレシオ(エネルギー)
「当日高値-当日始値」のn日間の合計値 ÷「当日始値-当日安値」のn日間の合計値
2.Bレシオ(人気)
「当日高値-前日終値」のn日間の合計値 ÷「前日終値-当日安値」のn日間の合計値
Cレシオ
「当日高値-前日中値」のn日間の合計値 ÷「前日中値-当日安値」のn日間の合計値
強弱ベルトの計算法と描画の定義
Aレシオは40~60%以下を底値圏、150%以上を高値圏、
Bレシオは30~70%程度の範囲を底値圏、300%以上を高値圏とする見方が基本です。
また、Cレシオは4本の強弱ベルトとの位置関係でAレシオBレシオとはある程度独立して、相場の判断を行うものです。
つまり人気が過熱しておりやがて人気が衰えれば、利食い売りも予測されます。
相場の値動きが上放れた場合は、利食い目標をBレシオがエントリー時の3倍になったところに置くとされています。
比較的最近(第二次大戦後と言った意味で)の日本の有名なテクニカル指標の特徴は凝ったものが多いと言う事です。
もちろん「最近」と言うなら、それこそ最近はMT4などの普及で多くのトレーダーが独自のシンプルな指標を編み出していますが、ここで言うのは市場に定着している部類の指標の事です。
この「凝った」部分は「普遍性」あるいは「汎用性」の追求と言う点です。
海外の多くの有名な指標開発者が現実的な目の前の相場を主に見据えて指標をつくり、結果として汎用性の高い部分が有名になってゆくと言うのと違って、日本の開発者は最初からそこを狙っています。
日本人の生真面目さというものでしょう。
しかし多くの場合、普遍性・汎用性を重視するあまり、実は余分なものを作りこんでしまう、と言う事例も見受けられるように感じます。
「篠原レシオ」もちょうどアナリストが参照する「一目均衡表」のように特徴的に意味を示す部分、トレードの助けになる部分だけを(例えばユニークなBレシオを)スリムに使用すると言うのが現実的な使い方です。
日経平均 | 31524.22(+376.21) |
TOPIX | 2182.70(+33.41) |
JASDAQ | 164.28(-0.47) |
ダウ平均 | 33061.57(+153.30) |
S&P500 | 4221.02(+41.19) |
NASDAQ | 13100.98(+165.69) |
ドル/円 | 144.642(+0.172) |
FTSE100 | 7564.11(+73.84) |
ハンセン | 18949.94(+733.03) |
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