テクニカル分析の利点と注意点 理解のための基本三要

テクニカル分析の利点

テクニカル分析は数字を使ってトレードの仕組みを明確化できます。

システムトレードでは、システムの発する売買指示と言うルールに淡々と従うのがそのスタイルです。
そこで、システムのその売買ルールに信頼が置けなければトレードは長続きしません。

売買のロジックに納得するとか信頼を置くと言う意味では数字による成績の検証結果は一定の説得力のあるロジック選定の判断材料になります。

この時参照する検証結果と言うものは、あくまでも過去の成績であって、その成績が今後も保証されると言うものではないのですが、ある程度の手順を踏んで作成したものであれば、期待値として今後の成績の参考にはなります。

このロジックルールを使えばこのくらいの成績は今後達成できる可能性が大きい…、と言う雰囲気で使えるわけです。

しかしそのためには検証の手順が必要です。


 検証期間

例えば過去3ヶ月の検証結果では、ほとんど限定された相場状況での成績にすぎないと考えられ、検証結果を今後の期待値とするのは無謀であると考えるのが普通です。

システムトレードで一定の信頼を置くには最低でも10年くらいの検証結果が必要です。

また、利益は1年間の平均期待値では月毎の落ち込みが大きすぎると使えない可能性が高いので、月毎の平均値が安定している可能性があります。

テクニカル分析ではこうしたロジックが始値・高値・安値・終値と出来高と言う最大でも5つ程度の数字から導き出せるので、エクセルなどを使って納得できる結果が出るまで何度でも練り直すことが可能です。


 検証結果の再現性

。 検証結果では成績が良いが実際のトレードでは検証では持てるはずのポジションが微妙に不利なものになっている、あるいは持てずに終わるといったことが起こりえます。

指値注文は注文の早いものから約定すると言うルールがあるのですが、このルールのために、検証上は持てるはずのポジションが実際の相場では自分の注文約定の番までまわってこなかったということもあります。

実際に使えるロジックを作るにはこのような不都合の発生も必要に応じて検証条件に織り込んでおくという配慮が必要になることもあります。

実トレードを想定して信頼できる検証結果が得られるのであれば、テクニカル分析やテクニカル分析の手法を応用したルール作成はシステムトレードと相性の良い方法です。

テクニカル分析の注意点

テクニカル分析では数字を扱うとはいっても非常にシンプルな算数レベルの計算で相場を分析しようと言うものです。 また、そのアルゴリズムも非常にシンプルなものです。

このため、多くのインジケータは単独では使わない方が良い、とか弱点を補うインジケータを併用するようにと言った注釈があるケースがほとんどです。

この計算やアルゴリズムのシンプルさと言う点は、テクニカル分析が非常に限定された対象しか扱えないものだと言いかえることも出来ます。

テクニカル分析のような機能の限定された分析手法で売買に使える安定したシグナルを発生させると言うのは非常に難しいことです。

こうした制約に対して成績をだせるロジックを作成するには単にテクニカル指標を使って値動きの分析や価格パターン分析を行う事にとどまらず、もう少し多様な視点で相場を捉えるような分析法が必要です。

それは市場や商品の癖やそれらが固有に持っている値動きの傾向、バイアスと言ったものの検出です。
各種の相場に対して幅広く、浅く使えそうなテクニカル指標ではなくて、自分が取り組むと決めた金融商品に対してその癖や特徴を利用して使えそうなロジックです。

テクニカル分析、あるいはテクニカル分析的な手法で成績を出すにはたぶんそのような手法しかないのではないかと思います。

また、ロジックに対して素直な動きをする金融商品と言うのも検討価値があります。
例えばテクニカル指標に対しては225先物よりTOPIX先物の方が感応度が高いと言う話は良く聞かれることです。

難しい市場より扱いやすい市場、癖の見つけやすい市場と言った基準で取り組むべき金融商品を見出すことが、テクニカル指標のシンプルすぎるゆえに出来ることが限定されると言う弱点を補う方法です。

  ポイント

テクニカル分析と言うか、テクニカル分析的方法はエクセルと言う表計算のツールと組み合わせることで、膨大なデータを対象にしてオリジナルなロジックを条件を変えて何十辺、何百辺と試すことが出来ます。

この何度でも容易に試験を繰り返せると言う点が、この方法がシステムトレードに適している最大の理由です。



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