システムトレードの考え方 理解のための基本四要

システムトレードとは


ラリー ウイリアムズ

米国のシステムトレーダー。
全米'87年投資コンテストでの。
113.76倍のリターン記録は。。
まだ破られていない。

システムトレードは機械的なトレードを意味する和製英語です。
普通は厳格なTradeルールを定めてそのルール通りにトレードを行う手法を言います。

テクニカル分析を用いたトレードや自動Tradeをシステムトレードとする説もあるようですが。自動Tradeやテクニカル指標を一切用いなくても。決められた通りのルールに従って粛々と機械的なトレード(機械によるトレードと言う意味ではなく。機械のような融通性のないやり方と言う意味です)が行われていれば。それは定義上は正しいシステムトレードです。

システムトレードのルール設計

システムトレードでは定められたルールを用いてそれを決して逸脱することなくトレードを行います。
目の前にぐいぐいと感情に訴えかけてくるような大チャンスが見えてもシステムトレードではそれは無視しなければなりません。

また逆に。自分のすでに持っているポジションに対してとてもじっと見ていられないような不利な値動きが目前で起きていようとも。ルールで定めた返済のタイミングが訪れるまで。放置していなければなりません。

このようなトレードを行うためにはそのルールに対する信頼が必要です。
過去10年にわたって。Nikkei225 futuresのラージ1units当たりで毎月平均10万円の利益を上げているトレードルールなら有効性があると確認できて信頼できるかもしれません。

しかし。過去10年間ラージ1units当たり毎月平均10万円と言う成績は立派なものながら。それが安定感のある勝率に裏打ちされたものでなければルールへの信頼感は生まれません。

たとえば。最初の6年間は月平均ほぼ15万円だったものが次の2年間は月平均10万円の利益になり。その後の2年間は月平均マイナス5万円だったらどうでしょう?

これでは数か月もたたないうちに信頼できないルールとして放棄せざるを得なくなります。

よくあるケースでは2ヵ月程度に渡ってほどんどマイナス含みのトントン状態が続いたり。あるいはそれまでの利益が一度で吹き飛んでしまうような印象の落ち込みを経験すると。たちまちルールは放棄される傾向にあります。また。日々のトレードにおいて不満がリセットされずに積み上がるようなことがあるとたいていルールへの疑いは深まってゆくものです。

実はシステムトレードのルールはそうした心の動きに配慮して。想定されるストレスの範囲内で設計されなければ用を足さないものになります。
システムトレードの一番の課題はルールへの不信感です。

人間の心が行う「機械的トレード」とは実はとても難しい手法です。

システムトレードのロジック作成

システムトレードのTradeの手法はテクニカル分析などの成績を数字で評価できるものが主に使われます。

これは先に述べたルールへのユーザーの信頼性に照らしても意味のあることです。

例えば業者の提供するTradeルールでは。検証結果が掲載されていてもそのロジック(手法の筋道)が明かされていなければ。単に「これは儲かるよ」と言われたのと同じです。
どう言う仕組みで儲かると言えるのかがわからなければわずかなストレスでも信頼が崩れかねません。

Tradeロジックを公開しているようでも。なぜそれで成績表の利益が出るのかが不思議なものも多々あります。
その種のロジックをシビアに検証してみると。実トレードで配慮すべきマイナス要因がすべて抜けていたりします。

例えば。22220円のBuyと言うシグナルが出たので。指値注文を入れたところ。22220円が一度はついたものの。自分の注文はその場面では約定できず。その後は上昇の一途でトレードが終わったと言うケースで考えてみましょう。
このケースではその後150円上昇したところで利食いの指示があって。成績表上は150円の利益が出たことになったとすると。他の参加者はみんな儲かったのに自分は儲けそこなったと言う不信感が生まれます。

では成行き注文だったらどうかと言うとスリッページが起きてしまい。業者の公表した結果は+150円の成績なのに自分の利益は135円しかない場合もありえます。
こうした公表された成績と自分の成績との間に相違が募り募ってくるとパフォーマンスが落ちてきたときにはストレスが大きくなるものです。

こうした実トレードと検証結果の相違がTradeロジックの構造自体にある場合もあります。

これは自分でTradeロジックを組む場合にも言えることで検証結果と実トレード結果のズレは例え自分の作ったものであってもそのロジックやルールへの不信を募らせるものになりかねません。

期待値と実際の結果に納得できない乖離があるようなルール。ロジックは長続きしないものです。

 ポイント

システムトレードでは日々の成績やルールの出すシグナルの印象にいちいち作用されない感情を保つことが最も大事なことです。

そのためにはルール設定。ロジック作成。成績検証法などのシステム構築のすべてにこの感情への悪影響を極力セーブできる方法を適用することです。

また。そのためには相場の状況や事情に合わせて検証可能な改良が容易に行えるものと言う条件も重要な要素になります。



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