テクニカル分析スキル集「RCI」
高値記録の順位と、経過日数の短長順位の相関から相場の上昇傾向、下落傾向を判定する定番のインジケーター。
(英)RCI / The Rank Correlation Index Oscillator(順位相関指数)
この指標は統計学のスピアマンの順位相関係数といわれる考え方を相場に応用したもので、価格の大きさの順位を基準に価格と時間の相関関係を見ることで、トレンドの勢い、過熱感を見ようとするものです。
正の相関(+100%に近い)期間中、相場は連続して上昇と判断します。
負の相関(-100%に近い)期間中、相場は連続して下降と判断します。
RCI=(1-(6×((日付順位 - 価格順位)の2乗のn日合計))÷(nの3乗-n))×100
※[ 6×・・・ ] の部分の 6 は定数です。
(日付順位 - 価格順位)の2乗のn日合計) の 図解 | |||||
当 日 | 前 日 | 前々日 | 3日前 | 4日前 | |
終 値 | 15330 | 15450 | 15540 | 15450 | 15560 |
日付順位(直近順) | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 |
価格順位(高値順) | 5 | 3.5 ※ | 2 | 3.5 ※ | 1 |
日数順位-価格順位 | -4 | -1.5 | +1 | +0.5 | +4 |
(日数順位-価格順位)の二乗 | 16 | 2.25 | 1 | 0.25 | 16 |
順位差の二乗のn日(5日)合計 | 35.5 |
※前日終値と3日前の終値はどちらも15450円なので同順位となり、いずれも順位は平均値の3.5位となります。
オシレータの波形は0~100%であらわすRSIやストキャスティクスとは異なり、価格と時間の相関を正負の相関で表すため0%~+100%と0%~-100%の正負の値であらわします。
また0%ラインへの接近・クロスをトレンドの転換・終息と見ます。
オシレータ系指標が最も効果を発揮するのは一定の値幅を往復するような相場ですが、一方向への動きが長く続くと、値動きがトレンドの折り返し点に到達する前に、オシレータの方は-100%や+100%に到達してしまって、そのままそこに張り付いてしまう状態になります。
このため、トレンド系の指標である移動平均線やMACDなどを併用する使い方が一般的です。
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日経平均 | 32678.62(+276.21) |
TOPIX | 2385.50(+9.23) |
JASDAQ | 164.28(-0.47) |
ダウ平均 | 33947.75(-16.09) |
S&P500 | 4327.50(+7.44) |
NASDAQ | 13243.77(+31.96) |
ドル/円 | 144.642(+0.172) |
FTSE100 | 7618.29(-65.62) |
ハンセン | 17729.29(-328.16) |
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