テクニカル分析スキル集「アルーン」
一定期間の最高値、最安値からの経過日数で現在のトレンドの時間的なポテンシャルを探ろうとする定番のインジケーター。
(英)Aroon
トゥーシャー・シャンデ(Tushar Chande)が開発したトレンド系テクニカル指標です。
アルーンとはサンスクリット語で夜明けの光のことで、上がるも下がるも闇のような市場価格の動きにやや明るい方向性を求めようという意図で開発されました。
一定期間の最高値と最安値の発生時期に対する現在の時間的な位置関係を数値化してみようという考えに基づいており、いわゆる相場サイクルの再現性を根拠にしています。
その名が語るように、現在のトレンドの向き、有無、強弱、及び転換の予兆を示唆しようとする指標で、直接的な値動きや出来高動向ではなく一定期間過去の最高値・最安値からの経過日数から現在の相場事情を量ろうとするものです。
アルーン・アップダウンとアルーン・オシレータの二種類の指標に必要な計算を行います。
AroonUp=(n-過去n日中の最高値からの経過日数)/n×100
AroonDown=(n-過去n日中の最安値からの経過日数)/n×100
Aroon Oscillator=AroonUp-AroonDown
アルーンアップ・アルーンダウンは0~100の間で動きます。
その差であるアルーン・オシレターは-100~+100の間で動きます。
アルーンアップがアルーンダウンを下から上にクロスしたら買いシグナルです。
アルーンアップが100に達すると上昇トレンドの始まり、もしくはそれが近いと見ます。
上昇トレンドの発生後にアルーンアップがほぼ70~100の範囲に収まった動きを見せる場合は上昇トレンドが形成されていると見ることが出来ます。
上昇トレンドにあってアルーンダウンが50%を割ってきた場合はトレンドが終わりに近づいたとみます。
アルーンダウンがアルーンアップを下から上にクロスしたら売りシグナルです。
アルーンダウンが100になると下降トレンドの始まり、もしくはそれが近いと見ます。下降トレンドの発生後にアルーンダウンがほぼ70~100の範囲に収まった動きを見せる場合は下降トレンドが形成されていると見ることが出来ます。
下降トレンドにあって、アルーンアップが50%を割ってきた場合はトレンドが終わりに近づいたとみます。
アルーン・オシレーターはアルーンアップダウンによる判断の参照に用いるものです。
オシレータが0よりも上にあるときは上昇トレンド、0よりも下にあるときは下降トレンドとみます。
またその位置の高さや深さでトレンドの強弱をみます。
動きのないもみ合い相場ではアルーンアップとアルーンダウンが接近したままになることがあります。
そうした場合はその後の方向が読みにくい動きをします。
そのためこの指標も他の指標との併用で問題点をカバーする必要があります。
DL倶楽部の「定番テクニカル計算式 ファイル一覧」などのリンクページから各種テクニカル分析のエクセル計算ファイルをダウンロードできます。
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