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NT倍率とNTスプレッド 仕組みと使い方 8ポイントガイド

鞘取りトレードの基本、「NT倍率とNTスプレッド」

サヤを倍率でみる、価格差(スプレッド)でみる、現物を参照する、などの手法を紹介。

NT倍率

NIKKEI225(日経平均株価) ÷ TOPIX(東証株価指数)で求められる両者の比率です。

日経平均株価も東証株価指数も日本を代表する指標であり、この両者の相関を探ろうとするNT倍率も日本市場の指標として広く用いられています。

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NTスプレッド(NT鞘)

NIKKEI225 - (TOPIX × 10)で求められる両者の(先物取引換算実価格相当)差です。

こちらは主にNIKKEI225先物とTOPIX先物の鞘価格を計算する場合に用いますがこのスプレッドを直接用いた売買ルールを作成することも可能です。

現物と先物のNTペア

指標としての日経平均に対して225先物があるように、NTペアも指数そのもので計算する方法と、先物で計算する方法があります。

NTペアトレードでは通常は先物どうしで構成されるNT倍率・NT鞘でロジックを作りますが、市場を判断する指標として使われるNTレシオは普通は現物どうしの組み合わせのもの(日経平均株価と東証株価指数)を使います。

現物市場の動きは現物NTレシオに色濃く反映されていますが、先物特有の投機的な動きは先物NTペアで見る方が掴みやすいと言えます。

このためNTペアのロジック作成ではどこの値動きを狙うかで、これら二種類の代表的なNT倍率を意識する必要があります。

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レシオとスプレッド

売買ルールを作成する場合のポイントですが、NTレシオとNTスプレッドでは異なったそれぞれ特徴があります。

短期のNTの動きにはNTスプレッドが正確に対応しており、逆に中期・長期的なNTの動きにはNT倍率の方が正確に対応していると言う点です。

このことは、稀にNT倍率ベースでは寄り引けの値動きが陽線であってもNTスプレッドベースでは陰線、あるいはその逆となる日が存在することや、長期的にスプレッドの水準が大きく変化していても、NTレシオではそれを緩やかに追尾していると言った形で確認できます。

NTレシオでは普遍的・原理的な動きを見ることができますし、NTスプレッドでは直近の目の前の動きが具体的に反映されます。

日経平均株価と東証株価指数の特徴と比較

日経平均とTOPIXの構成銘柄と算出法

日経平均株価東証1部上場銘柄から日本経済新聞社が選定した225銘柄株価単純平均
東証株価指数東証1部上場のすべての銘柄時価総額加重平均
  1. 日経平均株価は、指標としての連続性を持たせるために除数と言うもので修正を加えてあるため、株価水準の高い銘柄(値がさ株)に影響を受けやすいという傾向があります。
  2. 東証株価指数は、東証一部の全銘柄を対象にした銘柄毎の「時価総額(株価×発行済株数)」による加重平均のため、時価総額が大きい銘柄の影響を受けやすいという傾向があります。

一般的なNTの価格差発生の解釈

日経平均株価の上げ幅が東証株価指数を上回るケース

  1. 平均価格算出への寄与度(影響力)の高い特定の銘柄の上げ幅が大きい場合
  2. 電気機器・情報・通信業・ITなどハイテク関連銘柄の上げ幅が大きい場合

東証株価指数の上げ幅が日経平均株価を上回るケース

  1. 銀行、証券、商社、鉄鋼、陸運、電気・ガスなど、いわゆる内需大型株の上げ幅が大きい
  2. 時価総額が大きい銘柄の上げ幅が大きい

NT倍率が極端に大きくなると、日経平均株価が日本経済の実力値とも言える東証株価指数より過大に評価されていると解釈できるために、その過大評価分がやがて修正される可能性があります。

良く言われるNT倍率投資法では、こうした見方を応用すると、NT倍率が過大な値まで上昇または下落した場合、その過大な歪みが修正されると言う見通しで利益を狙うことができるとされています。

NT倍率の水準

NT倍率はその時期によって基準となる水準が変化しています。

2008年のリーマンショック前後までは概ね10倍が適正水準と考えられていましたが、リーマンショック後に倍率を上げて行き、その後2011年の東日本大震災でも更に倍率を上げて、最近では12倍が適正水準と考えられています。

以前はNT倍率は10倍が基準であると言った記述もありましたが、そのような説明に理論的根拠はなく、その時々の市場を反映して収束水準が変化していると考えるのが実体に近いと思われます。

リーマンショック後のNT倍率の乖離は従来のNT倍率の解釈からするとやがて収束に向かうはずでしたが、その後この乖離は解消されるような顕著な動きをみせていません。

このことからNT倍率投資でとらえるべき乖離収束の動きはこの震災後の乖離のような相場を対象にしてはリスキーだと言う事がわかると思います。

つまりもっと短いサイクルの中に見える乖離収束を扱うべきだと言う事で震災後の長期にわたった乖離は配慮すべき「バイアス」と捉えるべきものです。

NTペアトレードのイメージ

呼び値ベース

 日経225先物TOPIX先物NT倍率
仕掛値15,6501,29512.0849
新規注文1枚 新規買1枚 新規売-
仕舞値15,6901,296.512.1018
返済注文1枚 決済売1枚 決済買-
損 益30-1.5(×10)0.0169

スプレッド ベース

 日経225先物TOPIX先物(×10)NTスプレッド
仕掛値15,65012,9502,700
新規注文1枚 新規買1枚 新規売-
仕舞値15,69012,9652,725
返済注文1枚 決済売1枚 決済買-
損 益30-1515

日経225先物が30円の利益 TOPIX先物が15円の損失で差し引き15円の利益となります。スプレッドベースでも15となっているのがわかると思います。この場合実際の合計損益は、15,000円とのプラスです。

※手数料は考慮していません。

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双方の動きが非常に似ていると言うNTの特徴

日経225先物の基準となる日経平均株価もTOPIX先物の基準となる東証株価指数も同じ東証一部の相場が指数算出対象です。

当然、同じマーケットの株価を対象としているためこの両者は2000年の日経平均採用銘柄の大幅入替え時を除いて、大きな流れではほぼ同じ方向に動いていると考えられます。

つまり、その時々の適正値を挟んで乖離したり収束したりを繰り返しているわけです。

両者の鞘の動きは通常の株価などに比べて法則性や収束力が強いと考えられており、比較的テクニカルでの判定が行いやすい対象としてプロの投資家にも人気があります。

TOPIX先物の売買対象である東証株価指数は時価総額の高い、大型株、内需関連株と言った日本経済の重石のような銘柄を反映すると言われています。

一方の日経225先物の価格根拠となる日経平均株価は人気の強い日本経済を先鋭的にリードする銘柄が主に反映されています。

こうしたことから内需対輸出、時価総額対値がさと言った視点で両者の値動きの力学を数値化し、その乖離と収束の方法を編み出す研究が広くなされています。

主要指標

日経平均28875.23(+0.34)
TOPIX1947.10(-2.04)
JASDAQ184.97(-0.37)
ダウ平均33874.24(-71.34)
S&P5004241.84(-4.60)
NASDAQ14271.73(+18.46)
ドル/円110.874(-0.062)
FTSE1007084.10(+10.04)
ハンセン28882.46(+65.39)

主要市場時計

米国・英国は夏時間です。

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