経済基礎ノウハウ「ファンダメンタルズ」。
企業や産業界の経済活動を投資に反映する考え方と基本的な仕組み。
ファンダメンタルズとは「経済の基礎的条件」のことで、主に経済活動の状況を示す国家や企業の基礎的経済条件のことです。
経済成長率(GDP)や失業率・新規雇用者数などの雇用統計、物価指数(CPI・PPIなど)、国際収支(経常収支・貿易収支など)、などの経済指標、金相場や原油相場を代表する商品相場などがファンダメンタルズの要因とされます。
ファンダメンタルズ分析の材料となる経済指標は各国で発表されており、特に政策金利に影響のある指標にはトレーダーの注目が集まることから、発表の際には大きく相場を動かす要因となっています。
経済の基礎的要因とは、国レベルでは、景気、物価、金利、貿易収支、通貨政策や、企業レベルでは、売上高や利益による業績や資産、負債などの財務状況などを意味します。
このようなファンダメンタルズ要因をもとに経済動向や株価や為替の値動きを予測することをファンダメンタルズ分析といい、次のようなものが挙げられます。
主に注目されるのは、経済指標・金融政策・要人発言、雇用統計、商品の在庫と需給見通しに関する指数、経済成長率、失業率、貿易収支、などですが、その範囲は多岐に及びます。
狭義のファンダメンタルズは、経済成長率(GDP)、物価上昇率、失業率、貿易収支など経済の良し悪しを判断するためのデータをさし、広義では政府の財政状態や中央銀行の金融政策などが含まれます。
国の経済状態をさしてファンダメンタルズが良い、とかファンダメンタルズが弱いなどと表現することもあります。
分析の対象はこのように広範囲で、分析者によってその視点もまちまちですが、一般的には需給による要因とその他の変動要因が注目されます。
国ならば貿易収支や旅行・輸送・通信・建設などを対象としたサービス収支、国際的な収支をあらわす所得収支や政府間の資金の流れを対象にした経常移転収支、などがあります。
その他の需給要因に、投資や金融に関わる投資収支、資本移転などを対象とした資本収支、対外資産などを対象にした外貨準備収支などもあります。
政変・テロ・戦争・経済危機などによる突発的要因、地域の紛争リスクなどを考慮する地政学的要因、金融危機のもたらす要因や資源価格の高騰・暴落などが挙げられます。
相場は大きく見ると、ファンダメンタルズどおりに動きます。
このため中長期の相場を予測するにはファンダメンタルズの知識が必要です。
このことは、システムトレードとは相容れないもののように思えるかもしれませんが、ファンダメンタルズの読み方に熟練してくれば、たとえば作成したロジックのパラメータ(計算対象期間の再設定や、定数などの微調整)を行うのに早めの対応が期待できトレードに有利に働くこともあるのです。
また単純な方法として、米国の重要な指標や日銀がらみの発表などがあると事前にわかっているときには、トレードの判断の時間帯をずらすと言ったことをルールとしてトレードに反映させると言った方法で、リスクを避ける方法も考えられます。
こうした、ファンダメンタルズ要因を有効に機能させるには市場が現在どのファンダメンタルズに注目して動いているのかを理解する必要があります。
的確にその時期時期に注目されていて有効な指標を見抜くことがファンダメンタルズ分析の優位性を高めます。
ファンダメンタルズの知識は基本的なものだけは押さえておいたほうが、判断やトレードスタイルの開発コンセプトにより有利なスタンスで望めるといえます。
日経平均 | 31913.74(-593.04) |
TOPIX | 2206.30(-29.98) |
JASDAQ | 164.28(-0.47) |
ダウ平均 | 33665.02(+91.74) |
S&P500 | 4267.52(-16.33) |
NASDAQ | 13104.89(-171.52) |
ドル/円 | 144.642(+0.172) |
FTSE100 | 7624.34(-3.76) |
ハンセン | 19252.00(+152.72) |
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