カギ足 仕組みと用法 / 基本五要

カギ足とは

カギ足は「非時系列系」と言われるチャートを用いた値動きのパターン分析法です。
時系列の株価チャートなら所定の時間ごとに終値が更新されるのとともにチャートの値動きが更新されます。
通常のチャートは一定の時間の刻み(例えば毎日とか毎分)に従って価格の変化が記録されてゆくわけです。
これに対して、非時系列系で描かれるチャートでは、記述データの更新は時間とはかかわりなく、値動きなどがあらかじめ決めた所定のルールの条件を満たした場合にのみ行われます。
何日間もこの条件が満たされない場合、その間にいくら時系列系のチャートが更新しようとも、非時系列チャートはまったく更新しません。
つまり一定の条件に従った値動きのパターンだけを見てプロットされるので、時間的な要素は加味されないわけです。

カギ足チャート



図の値動きAと値動きBはどちらも「上がって下がってまた上がる」と言う単純化した動きを便宜上シンプルな線チャートにしたものですが、値動きAでは短い期間にこのパターンが現れているのに対して、値動きBでは比較的時間をかけて同じような値動きをしています。
当然これらは勢いとかこうした価格の動きに至るまでの市場心理の相違によって単純ながらも、このような印象の違いが表れています。


これに対して非時系列のチャートではこの時間的な要素を排除して「上がって下がってまた上がる」と言う価格の動きの抽出に特化して描画するため、値動きA・値動きBのカギ足はそれぞれの真下の図のような形になって、同じパターンとして表わされます。
カギ足はこのような時間軸の排除と言う単純化によって、価格の動きだけを明確化したパターンで日々の相場の状態とその意味を判断して行こうとするものです。

カギ足のプロット

カギ足は一定の値幅と言う条件をあらかじめ決めておいてその一定幅以上の価格変動を、画一化されたマス目に対してその決めたルールに従って記述してゆくもので、価格がその一定幅上昇または下降した場合には縦の垂直線を引きます。
位相が逆転する場合(上昇から下降、下降から上昇)では、いったん直角に横方向の一定幅の直線を引いてそこから逆転側にまた縦の垂直線を引きます。


時間軸 終値 基準値動き 記入
1日 16780 -
2日 16850 ↑70
3日 16820 - -
4日 16790 ↓60
5日 16830 - -
6日 16900 ↑110
7日 16870 - -
8日 16840 ↓60
9日 16890 ↑50

上の例は50円を超える値動きがあればカギ足が一目盛り動くと言うルールで記述したものです。

カギ足の見方



カギ足の折り返し部分は、上昇線から下降線に折り返したものを「肩」、下降線から上昇線に折り返したものを「腰」とそれぞれ呼びます。

この「肩」と「腰」が次の動きのチェックポイントとなり、このポイントがサポートライン、レジスタンスラインとして一旦意識されます。
このため、この抵抗ラインライン上抜けたり支持ラインを下抜けすることで、反転や新たなトレンドが形成されたとみなすことができます。

トレードのタイミング



  1. 高値圏で直近安値を下に抜ければ押しトレンドの発生と見て「売り」シグナルです。
  2. 高値圏で直近高値を上に抜ければトレンド反転と見て「売り」シグナルです。



  1. 底値圏で直近高値を上に抜ければ戻しトレンドの発生と見て「買い」シグナルです。
  2. 底値圏で直近安値を下に抜ければトレンド反転と見て「買い」シグナルです。

「肩」や「腰」を抜く場合直近の支持・抵抗を抜くより更にそれ以前の、より大きな「肩」や「腰」を抜いた場合、トレンドやシグナルはより強いものとして意識されます。


以前に発生したより大きな上昇点を超えることで、上昇意思がより明確なものになったと確認できます。

一つ前の肩を抜くことを「一段抜きの買い」、二つ前の寄り高い肩を抜くことを「二段抜きの買い」と言います。



逆に、以前に発生したより大きな下落点を下回ることで、下降意思がより明確なものになったと確認できます。

一つ前の腰を下抜くことを「一段抜きの売り」、二つ前のより低い腰を下抜くことを「二段抜きの売り」と言います。


 相場転換のパターン

トレンド転換のシグナルとして、ローソク足の「棒足三尊」やチャートパターン分析の「ヘッドアンドショルダー」と同様のパターンが現れますが、これらはローソク足などと同じ見方をすることが出来ます。

  ポイント

一般的な時系列のテクニカル指標と併用する場合には、時系列チャート側に非時系列指標の直近結果を書込んでゆくなどの手間と工夫が必要です。



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