グランビルの法則 仕組みと用法 / 基本四要

グランビルの法則とは

テクニカル分析は米国ウォール街の株式アナリスト、ジョー・グランビル(Joseph Ensign Granville)による移動平均線の導入と言うエポックによって、その後のトレンド・フォロー型分析とオシレータ型の分析が確立されてゆくことになりますが、それまではパターン分析による予想が主流でした。
移動平均線による相場分析ではその導入者であるジョー・グランビル自身による株価と移動平均線の位置関係を経験則から定義した「グランビルの法則」が有名で今なお多くのトレーダーによって参照されています。

グランビルは1960年代に、ウォール街の金融市場専門の通信社の記者でしたが、投資チャート分析で数々のテクニックを開発しました。
「グランビルの法則 -定義-」は日本でも数多くの投資家やアナリストに影響を与え、現在も広く使われています。
「増田足」の開発者である故・増田徳太郎氏(増田経済研究所)がクランビルの複合移動平均線定義の熱心な信奉者であり、この「グランビルの定義 -法則-」をそのトレンド判断の基本に据えていたとされる話はわりと有名です。

考え方

「グランビルの法則 -定義-」は、移動平均線と市場の値動きの位置関係から売買のタイミングを捉える方法であり、移動平均線をテクニカルへ導入する方法を理解する上で非常に示唆に富んだものです。

移動平均は過去の市場価格の平均値であるため、市場価格は移動平均線から乖離すると移動平均線の方向に戻ろうとする動きを見せます。

グランビルはこうした移動平均線の持つ特徴から、以下の4つの基本的な状態を買いと売りの2つの立場から検証して8つの定義を導きました。

  1. トレンドの始まり(転換点)
  2. 押し目(戻り値)
  3. 価格と移動平均線の収束
  4. 価格と移動平均線の乖離
この法則で有名なのが、ゴールデン・クロス、デッド・クロスです。
これらは、短期の移動平均線が中期・長期の移動平均線を下から上に抜くことをゴールデン・クロスとして買いシグナル、反対に短期線が中期・長期線を上から下に抜くことをデッド・クロスとして売りシグナルとするものです。
※ゴールデン・クロスは中期・長期線が下向きならば買いシグナルにはならず、デッド・クロスは中期・長期線が上向きならば売りシグナルとはならないと言う見方もあります。

チャートのパターンとトレードのタイミング

 買いのタイミング(1)

移動平均線が下降の後、横ばいか上昇傾向になっていて、価格がその移動平均線を下から上に突き抜けた場合は上昇トレンド転換と見て買いシグナルとなります。
移動平均線同士でみる場合は、長期線が下降の後、横ばいか上昇傾向である時、短期線がその長期線を下から上に突き抜けた場合は上昇トレンド転換と見て買いシグナルとなります。

大きな利益を期待できる場面で、ゴールデンクロスとも呼ばれています。
比較的長期の上昇を見据えた買いであるためリスクは大きいと言われます。
トレンドの初期に現れるサインですが、どの程度まで平均線をブレイクすれば買いなのかと言う基準も曖昧で、しっかりとした相場観がないと難しいと言えます。


 買いのタイミング(2)

移動平均線が上昇し続けている時、価格が移動平均線を下まわったものの、すぐに反発して移動平均線を上回って引けた場合は上昇継続中の買い場とみて買いシグナルとなります。
移動平均線同士でみる場合は、長期線が上昇し続けている時、短期線が長期線の下まわったものの、すぐに反発して長期線を上回って引けた場合は上昇継続中の買い場とみて買いシグナルとなります。

押し目買いですが、価格の上昇を確認したあとの買い場となるため上昇するとわかった上で買うチャンスと言えます。
移動平均線への回帰が基準となり比較的実践向きのものです。


 買いのタイミング(3)

価格が上昇し続けている移動平均線の上にあって、移動平均線に向かって下降したものの、移動平均線に触れることなく再び上昇して引けた場合は上昇トレンド継続と見て買いシグナルとなります。
移動平均線同士でみる場合は、短期線が上昇し続けている長期線の上にあって、長期線に向かって下降したものの、長期線に触れることなく再び上昇して引けた場合は上昇トレンド継続と見て買いシグナルとなります。

押し目買いですが、上昇パワーが強いと判断できる場面です。
市場が「まだ上昇する」と強気の判断をしていることが読み取れ判断も比較的容易なため実戦向きのシグナルと言えます。


 買いのタイミング(4)

価格が下落し、同じく下落している移動平均線から下に大きく乖離した時は下降トレンド中の売られすぎの逆張りポイントと見て買いシグナルとなります。
移動平均線同士でみる場合は、短期線が下落し、同じく下落している長期線から下に大きく乖離した時は下降トレンド中の売られすぎの逆張りポイントと見て買いシグナルとなります。

短期的・消極的自律反発狙いと考えられてリスクは大きいと言えます。
下降トレンド中の一時的な上昇なので、平均線への回帰到達を基準に反発後すぐまた下げに転じる可能性が高いと言えます。


 売りのタイミング(1)

移動平均線が上昇の後、横ばいか下落している時に、価格がその移動平均線を上から大きく下に突き抜けた時は下降トレンドに転換したと見て売りシグナルとなります。
移動平均線同士でみる場合は、長期線が上昇の後、横ばいか下落している時に、短期線がその長期線を上から大きく下に突き抜けた時は下降トレンドに転換したと見て売りシグナルとなります。

大きな利益を期待できる場面で、デッドクロスとも呼ばれています。
比較的長期の下落を見据えた売りであるためリスクは大きいと言えます。
トレンドの初期に現れるサインですが、どの程度まで平均線をブレイクすれば売りなのかと言う基準も曖昧で、しっかりとした相場観がないと難しいと言えます。


 売りのタイミング(2)

移動平均線が下降し続けている時、価格がいったん移動平均線の上にでてその後また移動平均線に向かって引けたときは下降トレンド継続と見て売りシグナルとなります。
移動平均線同士でみる場合は、長期線が下降し続けている時、短期線がいったん長期線の上にでてその後また長期線にって引けたとき下降トレンド継続と見て売りシグナルとなります。

戻り売りですが、下落トレンドが弱まったとも見えますが、まだ株価が下降する見方が強い判断できるので売りのチャンスと言えます。
移動平均線への回帰が基準となり比較的実践向きのものです。


 売りのタイミング(3)

価格が下降し続けている移動平均線の下にあって、移動平均線に向かって上昇したが、突き抜けず上げどまりの動きから再び下落して引けた場合は下降トレンド継続と見て、売りシグナルとなります。
移動平均線同士でみる場合は、短期線が下降し続けている長期線の下にあって、長期線に向かって上昇したが、突き抜けず上げどまりの動きから再び下落して引けた場合は下降トレンド継続と見て、売りシグナルとなります。

戻り売りですが、市場がまだ下降トレンドが継続すると捉えていることが判断できる場面です。
下降トレンド中に上がった価格を見て、「今のうちに売ろう」という投資家心理が表れたケースと言え判断も比較的容易なため実戦向きのシグナルと言えます。
す。


 売りのタイミング(4)

価格が上昇し、同じく上昇している移動平均長期線から上に大きく乖離(離れた)時は上昇トレンド中の短期的な調整に入る逆張りポイントと見て売りシグナルとなります。
移動平均線同士でみる場合は、短期線が上昇し、同じく上昇している長期線から上に大きく乖離(離れた)時は上昇トレンド中の短期的な調整に入る逆張りポイントと見て売りシグナルとなります。

上昇トレンド中の買われすぎに対して。短期的な調整が入っていると考えられリスクは大きいと言えます。
ここでの売りは、再び買うことを前提にしたものと考えられ、平均線への回帰到達を基準に反落後すぐまた上げに転じる可能性が高いと言えます。

  ポイント

グランビルの用いた200日線は長すぎるため実用に向かないケースもあって今はあまり用いられません。
短期線は値動きには敏感に反応しますが騙しが多くなります。、
一方、長期線はダマシは少ない代りに反応が鈍く売買チャンスに遅れるという傾向があります。
こうしたことから、グランビルの法則は通常は25日線と75日線の二本の移動平均線を使用するのが現在広く見られるものです。

※ちなみに移動平均期間は日本では5、25、75が主流ですが、米国では5、20、50が主流です。

5は一週間の市場営業日の日数、20は一ヶ月の休日を省いた日数、25は一ヶ月の日曜日を省いた日数、50は10週の営業日数、75は一ヶ月を25日として3ヶ月の日数と言う意味をそれぞれ持っています。



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