バイナリーオプション 理解のための基本六要

FXのバイナリーオプション

最近FX会社がさかんに個人投資家に広めようとしている「バイナリーオプション」のしくみを見ることでオプションと言う商品の「買方」に提供される選択権についてイメージしてみることにします。

バイナリーとはコンピュータ用語の二進数なども意味しますが、ここでは二つの状態と言う意味で使われています。
バイナリーオプションとは二つの選択肢からなる非常にシンプルなオプション取引で、もっとも基本的なものは一定期間後のレートが「高くなる」か「低くなる」かだけをを予想すると言う、二者択一の金融商品です。

平たく言えば上がるか下がるかに賭けると言うギャンブル的なシンプルさを売りにしている金融商品だけに、知識や技術をほぼ必要としないことから、できるだけ参加者に敷居を低くすることで主に投資初心者の数の勧誘で成り立っているFXの世界でさかんに広められているものです。
内容は、取引開始時のレートを起点にそこから一定期間後のレートが「上昇」するか「下落」かつまり、設定された二つの状態を「満たす」か「満たさない」の条件で成立します。
原則的にバイナリーオプションでは「スタート」と「ゴール」が固定されているためにトレーダーはゴール時点の価格が開始価格より上か下かの結果だけを予想すればよいので、途中の値動きに対する損切りや利食いなどと言った返済やそのタイミングに関する戦略や技術は一切必要ありません。

この上がるか下がるかと言うタイプのバイナリーオプションはハイローとよばれていますが、主に初心者の投資に対する興味を巧みに引き寄せることを目的にしたバイナリーオプションにはそのほかにもいくつものバリエーションがあります。

ハイローオプション

取引開始から一定期間後の為替レートがハイかローか…、つまり円安か円高かを予想します。

例えば「10分後のドル/円レートが現在の100円より円高か円安か」という条件が提示されます。
ここで、円が上がると思うなら「100円スタートの円安」チケットを購入し、反対に下がると思えば「100円スタートの円高」のチケットを購入するわけです。

そして10分後に予想の当たったチケットを持っていれば利益をもらえるし、外れチケットを持っていればチケット代金が損失に終わったと言うことになります。

単純に二者択一のようで楽しそうすが、実は相対取引であるFXでは225オプションなどのオーソドクスな取引所取引のような公正さは期待できず、スプレッドに名を借りて胴元が価格を制御しているため、ある意味丁半博打のイカサマのような部分があると言われています。
取引所取引なら二者択一なので50パーセントの勝率が担保されますが、個人で賭場を開いているような相対取引ではなかなかそうはならないと言うことです。

この相対取引のスプレッドに名を借りた価格制御は法律の規制対象外であるため状況はイカサマと同様でも法的には認められています。
つまり博打は警察の規制対象ですが、博打自体が禁止されているために博打における個別の不正行為をそれぞれに禁止する法律は存在せず、よって相対取引のグレーな疑惑は法的には取り締まることが出来ないわけです。

この矛盾を利用して、業者は規制する法律が新たに成立しない程度に自主規制と言うパフォーマンスを小出しにしながらグレーな状態を続けられるとされています。
また、法的には問題ないため有名な証券会社などでも相対取引のFXにおいてはスプレッドによるグレーな行為がなされていると耳にします。

※証券会社のFXでも大阪取引所(現在休止中)や東京金融取引所のFX商品は相対取引ではなく取引所取引です。

タッチオプション

「タッチオプション」は名前を聞いただけで中身がわかるような単純なネーミングですが、終了時間を待たずに開始から終了までの間にチケットで指定した価格に一度でも到達(タッチ)するとあとはどうなろうとも利益が受け取れると言う、欲をかいた初心者がつい手を出してしまいそうな絶妙な仕組みです。

ただし、敵(FX会社)もさるものでチケットで提示される価格は、届きそうで届かないような微妙なラインに設定してあり、実はなかなか勝てないようになっています。
単純さゆえに初心者は安易に手を出してしまうのですが、実際にはファンダメンタルズな情報などを知っている人でないとなかなか手をだせない商品です。

ラダーオプション

「ラダー」ははしごのことでステップ状のものを意味します。

ハイローと良く似たものですが、ひとつの通貨ペアに対して「¥100」「¥100.01」「¥100.02」「¥100.03」というように、権利行使価格が連続したステップで設定されていて、選んだポジションによって、得られる利益の倍率が変わります。
もはや二者択一とは言えないかもしれません。

スタート時100円のラダーオプションが終了時に101円だった場合、チケットが「+0.1円」から「+1円」の範囲なら当たりで所定の倍率に応じた利益を得られますが、「+1.1円」のチケットは範囲から外れているために外れチケットになります。
ラダーオプションの利益倍率はスタート時の価格より離れているほど高くなるので出来るだけ遠くを狙おうとするわけですが、予想が微妙に外れてもチケットは無価値になります。
上の例では101円のチケットが最も利益を得ることができますが、少し欲をかいたために「¥101.01」のチケットを持った人は外れになります。

レンジオプション

225オプションなどのオーソドクスなオプションでは「売方」に回れば相場がレンジ内にとどまって動きがない場合、「買方の」条件が満たされることがないためプレミアムを手に入れられます。

つまり「売方」は突発事項や変事のない…相場が動かない時のほうが有利なわけです。
「レンジオプション」はこのような「相場が動かなくても利益を出す方法がある」と言うオーソドクスなオプション特有のメリットを意識して作られたものです。

レンジオプションでは、一定期間までに市場価格が設定されたレンジ(上下の値幅)内にとどまっているか、とどまれないかを予想します。
「100円以上102円未満」と言う設定に対してなら「(レンジを)維持する」と「(レンジを)維持しない」のふたつの条件が提示されます。

終了時に101円なら「維持する」を選択したトレーダーは利益を受け取り「維持しない」を選択したトレーダーは損失となります。
仮に終了時に¥102.01であったなら逆に「維持する」を選択したトレーダーは損失となり「維持しない」を選択したトレーダーは利益を受け取れます。

こちらも相対であるため業者が個別のルールを設定しており中には簡単には勝てないような怪しげなルールのものも多いので、実際のトレードでは熟練した相場観が必要です。

チケットをプレミアム、終了時を限月、トレーダーを「買方」、FX会社を「売方」と読み替えてみてください。
225オプションの「買方」のおかれた状況のベースはイメージできると思います。
但しバイナリーオプションはオプションのくじ引き的・ギャンブル的なイメージ部分が突出していて、オプション本来の目的と思われるヘッジ(保険イメージ)ではほとんど役に立ちそうにありません。

こうしたことから、オーソドックスなオプションとバイナリオプションはもちろん基本的なイメージとして参照する以上のことは同列には語れませんし、別物としてとらえるべきです。

  ポイント

オプションは欧米では人気の金融商品とされていますが、日本での人気はいま一つです。
これはその仕組みの理解が日本人投資家に難しく感じられると言う面があるように思えます。

バイナリーオプションと言う比較的シンプルなオプションとそのバリエーションを知ることは、オーソドクスな225オプションの「買方」の仕組みを理解する上での参考になると思います。



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