うねり取り/リズム取り 理解のための基本五要

うねり取り/リズム取りとは

うねり取りは、1960年代に立花義正氏、林輝太郎氏らによって提唱・確立された株式の売買手法とされ、同様の手法はかなり古くからなされていたとも言われています。
長年にわたる運用実績から株式投資では一定の成果が認められた手法ともされています。

ただし、この手法は個人個人の適性が大きく問われるものとされ、比較的順調にノウハウを身に付けることのできる人がいる反面、適性のない投資家は次々に脱落してゆく方法とも言われています。
相場では価格の上下変動をよくサイクルとして捉えますが、(個別株の)銘柄自体が倒産というような状況にならないかぎり、過去の経験上、相場の価格は上がったものはいずれ下がり、下がったものはやがて上がると現象を繰り返すと考えられています。

この現象を更に精緻に分析すると「相場には過去のパターンの再現性がある」と思われる現象を多々検出できます。
その「再現性」が造りだすパターンの特徴を知ることで、近未来に現れる「再現パターン」を予想すると言う方法がパターン分析の基本になりますが、うねり取りでも、この相場価格の上下サイクルを投資の対象とします。
このうち「三月(みつき)またがり60日」と呼ばれる代表的な相場の周期である60日を基本に据えて、更に大きな6ヶ月・12ヶ月(一年)と言ったサイクルの波を対象とするものを「うねり取り」と呼び、それより短いサイクル、数日~数週程度の波を対象にするものを「リズム取り」と呼びます。

「うねり」とは定期的に繰り返す市場価格の上下運動のことで、「うねり取り」は波のボトム(谷)とピーク(山)の現出を過去の波動パターンから予想してそれぞれのポイントで売買を行うと言うスイングトレードの一種です。

相場観によるピークとボトムの検知

「うねり取り」では相場サイクルの流れに沿ってトレードを行うのですが、ではそのサイクルをどうやって見極めるかというと「うねり取り」「リズム取り」では個別株ごとにある価格変動の特徴的な癖を見抜いて、その癖からパターンを読むと言う方法を基本とします。

実は、先にうねり取りで大きくものを言う要素として述べた「個人の適正」とは、この癖を見抜く能力のことです。
求められる適性は、株価の長期に渡る観察に耐えられるモティベーションと、それによって磨かれる洞察力です。

つまり洞察力(と言う潜在意識)で相場のパターン判断を行えるようになるために、観察とそれを元にしたトレードの反復練習を行うことで、相場のサイクルを捉える能力を体に覚え込ませるということになります。
うねり取りでトレンド系などのテクニカルロジックを利用する場合も、それをあくまでも補助的ツールと考えて、原則は自分自身の相場観を元にした裁量で判断します。

MACDやパラボリックでは実際にはシグナルの遅延によって有効なタイミングを逃してしまっていると言う大きな問題があり、この弱点をオシレータ系の指標の組み合わせでカバーすると言った方法もとられますが、こうしたロジカルな組み合わせをベースに用いる場合でも、実運用においては相場観によるインジケータのパラメータ・アジャストや時々の相場に併せたロジック改良などは欠かせません。

つまり相場観に比重をおいて波のパターンを感じ取ることができる人がうねり取りができる人ということになるわけです。
実際、この方法はコンピュータ取引の利便性が向上した現在でもロジックに比重を置く方法より、個人の適正さえあればより良い成績を上げられる手法であると考えられています。

パターン予想の不確実性をヘッジする

相場の天井とか底はその状態を過ぎて一定期間を経過した時点で確認できるものです。
「今が底だ」とか「今が天井だ」などと言った話はよく耳にするものですが、実際に「底」や「天井」をリアルタイムで正確に知ることは不可能です。
いかなる手法・場合であろうと、投資家にとっての相場のうねりのピークボトムの判断は曖昧なものといえます。

つまりサイクルのピークボトムで売買するような方法では、ポジショニングのキーワードは曖昧さ・不確実性ということになります。

そこで、うねり取りでは仕掛けと仕舞いのチャンスを分散することでリスクを分散すると言う方法をとります。
相場観を基準としているために、およそこの辺が底だと思ったところで買いを入れるわけですが、そのポイントが底であるという保証がないため、資金を分散して何分の一かをまず仕掛けます。
そして更に価格が下落しそうならナンピン的に残りの資金を逐次投入してポジショニングしてゆくわけですが、最初の仕掛けが最良であった場合、二回目の仕掛けが最良であった場合、三回目の仕掛けが最良であった場合などの相場状況によって仕掛け方や仕舞い方の戦略を使い分けてゆくことになります。

このような資金管理も潜在意識に覚えこませるためのトレーニング対象と考えられますが、こちらはサイクルの予想に比べれば比較的ロジック化の容易なものです。

ツナギ売買

多くのポジションを持ってその平均の利益を考えると言う方法でリスクを管理するというのが「うねり取り」の基本ですが、更に両建てと言う考え方もあります。
売りと買いのポジションを同時に持つという意味で、本来売りから始まったトレードはどこかで反対売買して、返済するものですが、返済のタイミングで買いを建てることであえて玉を残すという方法が両建てです。
このような両建てを交えた複数ポジショニングの損益平均で利益を生むような方法を「ツナギ売買」といいます。

個別株のうねり取りの場合には買いしかトレードの選択肢は無いので、通常信用売買などでうねり取りを行いますが、この売りを同一銘柄の信用売りの代用として、例えばTOPIX先物などを代用するとなると、両建てには別の意味と戦略が見えてきます。
ツナギとは、損失対策するというのが元々の意味です。

ツナギの意味するこのヘッジと言う点では同一銘柄での売買では両建てなど行わずにポジションは決済してしまう方が簡単ですし、ほぼ効果も同じになるのですが、売りと買いで銘柄が違ってくれば、両建てでほったらかした場合でもその価格の鞘が変動するので俄然意味が出てくるわけです。
但し、両建てはそれ自体は無意味なことですが、両建てた瞬間に最初のエントリーの結果が一旦はほぼ固定することを考えると、両建ての活用とはどちらのポジションも有利にエグジットするためのそこからの戦略に意味があると感じています。

  ポイント

サイクルに従って行うトレードでは、サイクルの異変やその読み方が重要になります。
独学でこうした手法を身に付けるためにはまず観察を徹底して行うことが重要です。

こうした高度な経験と相場観を要する手法の場合、他から教材を仕入れる際には相場の読み方をマンツーマンで実践・体系的に学習できるものに絞って見つけるしかありません。
この種の手法では、その本質をボカしたままで安易にトレードのシグナルや成績を前面に出したような教材・商材には警戒する必要があります。



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