外国人投資動向

 外資系225先物手口

(大阪取引所の参加者別取引高より)
 6月22日集計の外資系による225先物+miniの売買状況は 買い 目線です。

225先物
〔欧州系〕売り48774枚、買い48078枚、差引 696枚の売り越し
〔米国系〕売り17187枚、買い16881枚、差引 306枚の売り越し

225mini
〔欧州系〕売り34383枚、買い34644枚、差引 261枚の買い越し
〔米国系〕売り24059枚、買い22075枚、差引 1984枚の売り越し

TOPIX先物
〔欧州系〕売り37016枚、買い36692枚、差引 324枚の売り越し
〔米国系〕売り19830枚、買い19180枚、差引 650枚の売り越し

 東証外資系注文状況 

(毎週発表の東証主体別注文状況より)
 前回集計の外資系売買状況は 買い 目線です。

 外国人の売買状況は…
   317億7200万円の買い越しです。
 (前回集計期間:2018/6/11~6/15)
東証の主体別売買動向の詳細についてはコチラをご覧ください。

外国人の投資動向とは

「外国人動向」は外国人の注文を主に扱う外資系の証券会社の発表していた注文数を集計したものが、日本株の動向を左右する外国人の思惑を知ろうと言う意図で、幾つかのサイトで公開されていました。
これはもともと十社程の外資証券の発表内容から集計されていたものですが、外資系証券会社からこうしたデータを発表することの必要性(たぶん自社にとってのメリットと言う視点)などについて疑問視する考えもあって、その発表自体や内容の一部の公表を取りやめる会社が現れたことで、2017年時点では当初の半数の五社の発表に基づく集計となっていました。

この五社と言う数の発表社数についてはもはや発表内容の参照資料としての有効性がないのではないかと言う見方がネットでも取りざたされていましたが、2017年末に更にその発表を行う会社数が更に減少し、残った発表の内容も一部が割愛されたものとなりました。

こうした背景から2017年末を持って一般投資家の参照できる外資系証券会社の資料としての外国人投資動向はネットから消えています。

ニューヨークの東京への影響

ニューヨークが上がると東京も上がると言いますが、現在のところ統計的に六割以上の確率でそうした現象が起きているようです。
しかし、同じように動くと言ってもニューヨークの終値と東京市場の終値が同じように上がったり下がったりしているだけで、昨夜のニューヨークが上がったからと言って、日中の日足ベースで見てその日の日経225やTOPIXが上がるとは言えません。
つまり、夜間に動くニューヨークが上がればその動きはすでに寄付きの時点で東京市場に十分に反映されていて、場合によっては東京はニューヨークの上昇後からのスタートということになり、寄り引けベースでは逆に調整の下げということも結構あります。
ニューヨークが上がったからと言って、東京が日中ベースで上がると考えるのは単純すぎます。
実際にはこの「調整の反行現象」を狙った投資法のほうがより有効と考える投資家も数多く存在しています。

外国人の日本株を売買

ニューヨーク市場の東京への影響をより正確に測るためには、ニューヨーク市場と東京市場の両方で取引している外国人投資家の東京市場(TOPIX)への投資動向が重要になってきます。
これは従来は外資系の証券会社の日本株に対する売り買いのそれぞれの未決ポジションのボリュームの対比を「外資系金融会社」の発表に基づいて集計していたもので、この集計の売り買いの未決玉を差引きしてみて(日本市場における外資系が)売り越された状態か買いこされた状態かを参考にする見方でした。
この外国人投資動向は主に市場開始前にその日の相場の行方を判断するための指標として用いられていたものです。

但し、これらの数字は(当然ながら)外資系証券会社を利用する日本人投資家の存在や、逆に日本の証券会社を利用する外国人投資家の存在を考えると必ずしも正確な数字が反映されているとは言えません。
なので、プロのトレーダーの間では投資判断のひとつの目安と言う程度の位置づけだったようです。

更に、これらの数字が必ずしも正確でないと考えられている理由のもう一つは、証券会社から出される数字自体がそれぞれの会社の事情によって完全公開されていない点です。
機関投資家などのプロのトレーダーは一般投資家がネットで見られるような情報よりディープな情報を見ているとも言われています。

外国人の動向の重要性

プロのトレーダーが重視している外資系証券の注文動向の内容は一般投資家が参照可能だったものは違ったものである可能性が考えられます。
複数の投資判断を併用して用いているような場合には、「外人動向」が各判断材料の示す方向の理由をうまく説明できる場合が多いのも事実であったためこうした数字は参照資料としては無視できないものです。
「外人動向だけで投資に勝利する!!」と言ったような無謀な使い方をしない限り、使いようで「市場理解」の補助資料となります。

日経225先物の外人動向

外国人の日本株買いと言うようにまず外人は株式に投資しますが、現物株に対するリスクヘッジを目的とした外国人による日経225先物の直接売買なども行われています。
こうした動きは現物のように売買動向について発表される資料がないため、それを察知するのは容易ではありませんが、その相関性などを意識して相場(板・歩み値)を見ることである程度は後付けでそのような動きを理解できるようになります。
また後付け的に理解すると言う検証を続けてゆく中で、その動きの中の比較的分かりやすいものはある程度は事前に予想することもできるようになります。

これは現物の動きと先物の動きの歪みの観察から理解できるものです。

TOPIX先物の外人動向

一般に外人は日経225先物を主に売買していると理解されていますが、現物と先物の歪みや225とTOPIXの歪みを観察していると、実は外人はTOPIX先物をメインで売買しているらしいことが見てとれます。

225先物とTOPIX先物の人気度の印象からするとズレたものに映るかもしれませんが、価格の歪みからはそのように見えますし、それがTOPIX先物が日経225先物に比べて日本市場の正しい相場水準を反映しているらしい根拠のようにも見えます。
東京市場のTOPIXの現物株を売買している外人は投機であれヘッジであれTOPIX先物をメインで取引していると考えられます。

外国人は東証一部の株をメインで売買しているためTOPIX指数には無視できないその動向が反映されているわけですが、リスクヘッジの先物売買も実は225先物ではなくTOPIX先物が優勢であると言う事です。

波動日報のトップで毎日更新中のTOPIXディストーションセンサー(歪み感知)の日々の陰線陽線予想が外人の思惑と相関性があると言う指摘があり、この記事を毎日参照しているプロのトレーダーの意見によるとその陰線陽線が外国人のポジショニングの癖と似ているそうです。

大口の投資家は大口の注文を(市場に思惑を隠すため)小口に分け時間をかけてこなしてゆきますが、TOPIXディストーションによく見られる陰線や陽線のシグナル連続がそうした現象の反映であるとする指摘もあります。

  ヒント

以前のような前日集計の外国人投資動向の閲覧は一般投資家には不可能となっていますが、外国人の投資動向は無視できないものです。
そこでこのサイトでは東証が毎週発表している主体別の投資動向と言う資料を掲載しています。
「外資系投資状況」としてこの記事の冒頭下段にあるものです。

これは集計・掲載が閲覧可能となった時点で、すでに集計より1~2週間が経過しており、リアルタイムで外人の注文状況を把握すると言う意図からは程遠いものですが、東証の発表する統計と言う信頼性もあって、外人の日本株への関心については一定の傾向は読み取ることのできるものです。

東証の投資動向の補完資料として、大阪取引所の先物手口から外資系を抽出集計したものも掲載しています。
「外資系225先物手口」としてこの記事の冒頭上段にあるものです。



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