踊り場終了の兆し?ランウェイダウン。
プライスアクションのローソク足。
重要パターン⑨
(英)Runway down
ランウェイのrunwayとは主に直線的な通り道のことです。
downは下落でランウェイダウンとは道のような帯を挟んだ一段の下降を示すチャートパターンです。
ランウェイダウンは、過去5本の最安値がランウェイダウンバーの安値より高く、またその後に出現する5本のバーの高値がランウェイバー(基準線)の高値より大きい状態の足形で、更にランウェイバーが陰線であると言う条件で成立します。
ランウェイバーを挟んで前後五本の状態で判断するとするのはあくまでも目安であって、相場状況や対象銘柄、上位足下位足などの時間フレームの設定などに合わせて前後何本を見るかは任意(三本から六本程度)で決めるのが基本です。
たとえば過去五本程度の高値を下回る高値の大陰線が出ればその後三本程度でランウェイダウンを想定できる場合もあります。
ランウェイ型のパターンが意味を持つのはいわゆる踊り場と言う相場です。
下落トレンドの一腹調整の停滞相場でランウェイバーを挟んだ上層・下層の境界帯が示されれば更に一段の下降、あるいは勢いづいた下落の予兆となります。
ランウェイバーの出現を踊り場や停滞相場のようなレンジに限定せずシグナルと見る場合もありますが、ランウェイアップのページに解説したように、レンジ相場以外でのランウェイバーの出現はあまり意味を持たない場合もあります。
通常レンジ脱出はレンジ限界のブレイクで判断すると言う方法が良く見られますが、ランウェイバーによる判断はユニークです。
一本出れば予兆となるブレイクに比べて数本の観察を要すると言う点も特殊であるため、かなりの停滞相場で目立たない形で出現している場合にはブレイクを待たずに暗示が示されると言うその優位性を特に重視すべきです。
停滞相場では売り手も買い手も明確な動きがないため消極的なトレードが続いている状態です。
長引くとそれが焦れている状態になり市場にはそれを突き動かしたいと言うポテンシャルが溜まってゆきます。
このため停滞後には溜まったエネルギーや支持崩壊感が一気に動き出したような流れとなる可能性もあります。
ランウェイは下値を割り込めない相場と上値を押さえた相場の転換点が道の様に帯域を形成し、このパターンが確定すれば市場はランウェイバーをきっかけに下落の意思を確認したと捉えることが出来ます。
ランウェイバーは原則としてランウェイアップは上昇トレンドの踊り場で、ランウェイダウンは下落トレンドの踊り場で暗示されることを前提に定義されています。
それ以外での出現は定義に合わないと考えられますが、特に上昇トレンドの踊り場でランウェイダウンが出現してトレンド方向が変わる暗示が出ているような状態は実際には調整が続いていると考えられるので特に注意が必要です。
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