トレンド途上の相場攻防の暗示?アウトサイドバー。
プライスアクションのローソク足。
重要パターン③
(英)Outside bar
アウトサイドバーのoutsideは外側を意味し、barはバーチャートの足形(プライスアクションではローソク足形)のことです。
つまり先発の(直前に出現した)足形に対してその高値・安値の範囲内をすっぽりと包み込む長さのローソク足のことです。
単にアウトサイドとも言います。
酒田罫線の包み足と同様のものとされる場合もありますが、包み足が先発バーの実体の幅(始値・終値の値幅)を基準に後発バーの状態を判断するのに対して、アウトサイドバーは高値・安値の値幅(バー領域)同士の比較で形状を判断しているので、おのずとその意味合いも異なり、これらを単純に同じものとして扱う事はできません。
プライスアクションではアウトサイドバーをマザーバー(Mother bar)と呼びその実体の示すベクトルを暗示と見ます。
インサイドバーでは先発バーがマザーバーとなりますが、アウトサイドバーはそれ自体がマザーバーとなる、つまりプライスアクションでは一連の足形のうち高値安値レンジが最大のものがマザーバー(基準線)になります。
上昇相場で先発バーを包み込むような大陰線のアウトサイドバーが出現したら、相場の停滞もしくは反行小トレンドの発生、場合によってはトレンド転換の予兆となることも考えられます。
下落相場の場合は先発バーを包み込むような大陽線のアウトサイドバーが出現したら同様に、相場の停滞やトレンドの反行の予兆となります。
またアウトサイドバーの後にインサイドバーが出現したり、アウトサイトバーの高値安値を大きく超えることのない値動きが保ち合い気味に続くような場合にはアウトサイドバーがその保ち合いのマザーバーとなることがあり、その場合マザーバーとなったアウトサイドバーの高値安値をブレイクした方向に相場が続く暗示となります。
先発バーを包み込む長いバーが出現したと言う事は、次の相場の方向性を探って先行バーより高く、あるいは低く限界値を付けた後で最終的には先に付けた限界値の反対側にも先発バーのレンジを超える限界値を付けたと言う事で、そこに次の方向性を探る迷いや攻防があったと考えられます。
そうした見立てから終値の示す方向がその後の相場のベクトルと考えられるわけです。
但し攻防や迷いが更に続く場合もあるので、その場合はマザーバーの範囲を抜ける時をレンジ終了と考えます。
このように一旦保ち合いが発生すればインサイドバーとアウトサイドバーがその中に混在して続くこともあるので、一応のシグナルを認めても完全な保ち合い脱出感が相場に現れるまでは注意が必要ということです。
インサイドバーの頁でも解説したようにプライスアクションはコンピュータ導入後の相場に対応した汎用性の高い罫線法です。
酒田罫線が国内相場の日足を対象としており、始値や終値は板寄せと言った相場の総意を前提に意義付けされているのに対して、プライスアクションの始値や終値は単位時限の設定によって偶発的に生まれる要素の高いものです。
アウトサイドバーやインサイドバーはプライスアクションの中でも下位足での有効性が比較的高い予兆・暗示を期待できる足形です。
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