行き詰まりの兆し?ハンマー。
ハンマー型のフィギュアパターン。
プライスアクションのローソク足。
(英)Hammer
Hammerは玄翁(げんのう-槌)のことで足形が玄翁の形です。
酒田罫線法のカラカサと言う足形と同型ですが、酒田罫線法ではこれを上下さかさまにした形を「トンカチ(玄翁)」と呼びます。
また酒田罫線法のカラカサを直訳してPaper Umbrella(中国風の和紙の傘)つまり唐傘と英訳しているものもあります。
ハンマー形のプライスアクションフィギュアは短い実体と上下いずれかの一方に長いひげを持ちます。
実体が陰線または陽線としての意味を持つほどのレンジがなければ、ドラゴンフライドウジやグレイブストンドウジと同型と考えられ、これらの足形はドウジタイプ同様にピンバーの定義を応用することが出来ます。
ハンマーバーは寄付きから引けまでの動きがあまりない短い実体に長い下ヒゲが伸びた形です。
上ヒゲは非常に短いかあるいは全くない形状の足形です。
底値圏やサポートライン上に出現する場合は売り意欲が下値を探ったものの買いの勢力に押し戻された可能性が高い状態です。
底値からの上昇は、天井からの下落に比べてじっくりと進む傾向があるため、一旦停滞を見せたり更に下値を探るような動きを見せることもありますが、底値感の煮詰まった相場ではこうした足形が出れば相場の大勢は底打ちを意識しだしたと見ることが出来ます。
底値圏以外では天井圏で出現するとハンギングマンの足形になることもありますが、市場の停滞や停滞気味の一時的な反転となることが多い足形です。
その場合、実体が短いなりにも陽線や陰線としての意味を持つほどのレンジを持っていれば引値が次の勢いや方向性を示している場合もあります。
(英)Shooting Star
Shooting Starとは流星のことでその形状から命名されたものでしょう。
酒田罫線法のトンカチと言う足形と同型です。
寄り引けのレンジが短く明確な陰線や陽線としての動きを示してない程度の実体に長い上ヒゲが伸び、下ヒゲはかなり短いかもしくは全くない足形です。
上ヒゲの長さは長ければ長いほど、明確な暗示形になります。
シューティングスターバーは流れる状態を表すラインの付いた星の様な小さな実体と言うその形状だけでなく、高いところから流星が落下すると言う意味も込められており、特に天井圏で現れるトンカチ線を限定して指すのが基本です。
天井圏で出現し、天井からの落下をイメージした売り優勢の予兆です。
寄付きではお旺盛に見えた買い意欲が限界値に達したと市場が判断して強く押し戻されたことで、その押し戻しが次の相場以降も支配的になる可能性の高い反転優勢の暗示です。
星に当たる実体の部分が陰線であればさらに暗示が強いとする定義もあります。
(英)Haging Man
Hagingはこの場合首吊りの事で、Haging Manは首吊りでぶら下がっている人のことで酒田罫線法の首吊り線の英訳です。
ハンギングマンは実体が短く上ヒゲも(ほとんど)なく、下ヒゲの長いハンマーがチャートのピークにある状態です。
つまりハンマーの定義が単体足形(一本)であるのに対し、ハンギングマンは三角形型のチャート組足として成立した状態を定義されています。
高値圏で出現すると下値を一旦探ったものの持ち直した形ですが、持ち直した状態を保ちきれずに崩落した形を確認した上でその後の強い下落の予兆とみるところが、ハンマーと異なります。
但し、高値圏でハンマーとして出現した時点で弱気転換のハンマー暗示とする見方もあります。
その場合は売り優勢で始まった相場が天井まで戻されている理由を株価・経済分析やニュースなどに探ってみることも大事です。
しっかりした事情がなく一時しのぎ的な情報に踊らされている場合には売り優勢の首吊り線になる可能性が高くなります。
(英)Inverted Hammer
Inverted Hammerとは天地反転したハンマーのことで、酒田罫線法のトンカチのことです。
形状としては実体が陰線陽線の意味を持たない程度に短く上ヒゲが長い、下ヒゲがないかほとんどない足形で、シューティングスターと同型です。
シューティングスターが天井圏の暗示であるのに対して、インバーテッドハンマーは天井圏以外に出現する逆ハンマー形です。
底値圏で出現すると売り優勢を暗示する潜在的な上昇開始の予兆となります。
トレンドの途中で出現する場合には市場の迷いや停滞・調整を意味し、その後に発生するトレンドに勢いを与える可能性があります。
但し直後にトレンドが発生しない場合は調整の継続のためトレンド発生が遅延している状態として、インバーテッドハンマー周辺のプライスアクション足形を観察してレンジ脱出時期や方向性の予兆を観察する必要があります。
天井は崩れると一気の崩壊する可能性があります。
市場のコンセンサスによる天井反転ならダブルトップやトリプルトップの可能性もありますが、天変地異も含めた市場の絶望による崩落の場合にはその下落速度に注意が必要です。
天井崩壊の足形などと合わせて絶望を暗示するニュースや速報を見たら直ちに不利なポジションを閉じて一旦様子を見るべきです。
一方底値からの上昇はたいていの場合、初期は思惑を交錯しつつ上昇のタイミングを探ります。
底値反転は何度かためらわれたり見直されたりする可能性があります。
日経平均 | 27459.77(+514.10) |
TOPIX | 1964.37(+35.07) |
JASDAQ | 164.28(-0.47) |
ダウ平均 | 32560.60(+316.02) |
S&P500 | 4002.87(+51.30) |
NASDAQ | 11860.10(+184.57) |
ドル/円 | 144.642(+0.172) |
FTSE100 | 7536.22(+132.37) |
ハンセン | 19620.57(+361.81) |
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