ラインブレイクのダマシ暗示?ベアリッシュ フォールスブレイクアウト。
プライスアクションのローソク足。
重要パターン⑯
(英)Bearish False Breakout
Bearish False BreakoutのBearは熊の事で熊は両腕を高く上げて爪を立てて振り下ろすイメージから下落相場(弱気相場)や陰線(下落バー)を表します。
Falseは見せかけと言う意味で、フェイクセットアップのFake同様にここでは相場のダマシ現象のことです。
Breakoutは脱出と言う意味でここではラインブレイクのことです。
つまりBearish False Breakoutとは陰線による見せかけのラインブレイクと言うことになります。
フォールスブレイクアウトはトレンド途上に引かれた抵抗ラインや支持ラインを脱出する動きがダマシであったパターンです。
ライントレード分析では相場は市場に意識されているライン(抵抗線、支持線)を抜ければその方向に次の動きができる可能性が高いと考えますが、ベアリッシュフェイクアップの場合はレジスタンスラインの上抜け(ブレイク)が見せかけだったと言うパターンです。
つまりレジスタンスラインあたりに出現したバーがその後はどんどん高値方向に強いブレイクの伸びを見せ、どうやら長陽線を描くと見えたものが、一転して陰線で終わったことによって高値レンジのさらに上方に長いヒゲが取り残された足形です。
このパターンはレジスタンスラインを一旦上抜けした長い上ヒゲとレジスタンスラインに未達の実体(少なくとも終値は未達形)を持った陰線の配置が特徴です。
レジスタンスラインにおいて上昇圧力がこのように強い反撃を受けた場合、次の動きは反対側に大きく振れる可能性が高くなるため、フォールスブレイクアウトは売り相場形成の予兆となります。
また天井圏ではトレンドの成熟が進んでいればいるほどトレンド反転のエネルギーは強く、天井形成の状況に応じて明確なトップ形成予兆(複数トップなどの)やトレンド転換予兆の強い暗示となります。
プライスアクションでは長いヒゲを持ったダマシを重視します。
長いヒゲは伸びた方向への意欲や圧力の挫折とも捉えられることから、ヒゲ生成で起きた現象がその後の展開の強い暗示になると考えられています。
レジスタンスラインは市場に強く意識されていて値動きのラインへの接近によって跳ね返しと突破の攻防が予想され、ここはその後の強い動きを決めかねている状態が見て取れる場面です。
ここで相場が一旦レジスタンスラインをブレイクしてみせたと言う事はレジスタンスラインのブレイクの可否を決めかねていた市場に明確に一度は方向性を決定するコンセンサスがあったことを示しています。
しかしまだ多少燻っている反発の心理を駆逐すべきその後の攻防で、一旦決定したものの情報進捗の問題点や弱点が一気に露呈してその意思が崩れたために、一旦示された上昇への動きは完全にリセットされた状態となり、形成されつつあったコンセンサスとは逆向きの動きの優位性が確認されることになったと考えられます。
このことからその後に展開される下落トレンドは強い動きになることが示唆されているわけです。
プライスアクションは酒田罫線法に比べてパターンの出現タイミングや状況を重視します。
出現のタイミングがトレンド成長(または退行)のどのゾーンにあるがと言うTPOのTに当たる要素、ライントレードでチャート上に水平に引かれる抵抗・支持ライン、過去の反発・反落ラインなどとの相関位置、つまりTPOのPに当たる要素、さらに一本一本の足形が描く売り買いの駆け引き状況、これはTPOのOにあたる要素でそれぞれを重視して値動きパターンを読み取ります。
こうした方法に照らしてもトレンド成熟期の市場の意識するラインで出現した攻防の証しであるヒゲ長バーによるダマシの予兆線はプライスアクション見法のサンプルとしてはかなり重要な足形です。
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