レンジブレイクのダマシ暗示?ベアリッシュ フェイクセットアップ。
プライスアクションのローソク足。
重要パターン⑭
(英)Bearish Fake Setup
Bearish Fake SetupのBearは熊の事で戦う熊は両腕を高く上げて振り下ろすイメージから下落相場(弱気相場)や陰線(下落バー)を表します。
Fakeは相場用語のダマシのことでここではニセモノと言ったニュアンスで使われています。
Setupは配置と言う意味でここでは一連の値動きフォーメーションのことです。
つまりBearish Fake Setupとは陰線によるダマシのフォーメーションと言うことになります。
フェイクセットアップはトレンド途上にたびたび発生するレンジ相場(一定の値幅内を相場が行ったり来たりする状態)から抜け出す動きがダマシであったパターンです。
チャートフォーメーション分析ではレンジ相場は値動きの勢いがレンジ(上端もしくは下端)を抜ければその方向に次の動きができる可能性が高いと考えますが、ベアリッシュフェイクアップの場合は上昇トレンドの調整相場に出現したレンジの上抜け(ブレイク)がニセモノと言うパターンです。
つまりレンジの上側あたりに出現したバーがその後はどんどん高値方面に強いブレイクの伸びを見せ、どうやら長陽線を描くと見えたものが、一転して陰線で終わったことによって高値レンジの上方に長いヒゲが取り残された足形です。
このパターンはレンジ相場のレンジラインを一旦上抜けした長い上ヒゲとレンジ内に収まる実体を持った陰線の配置が特徴です。
レンジ相場において上伸意欲がこのように強い反撃を受けた場合、次の動きは反対側に大きく振れる可能性が高くなるため、ベアリッシュフェイクセットアップはレンジ下端方向へのブレイクとブレイク後の売り相場の形成と言う予兆となります。
また天井圏ではトレンドの成熟が進んでいればいるほどトレンド反転のエネルギーは強く、天井形成の状況に応じて明確なトップ形成予兆(複数トップなどの)からトレンド転換予兆までの強い暗示となります。
プライスアクションでは長いヒゲを持ったダマシを重視します。
長いヒゲは伸びた方向への意欲や圧力の挫折とも捉えられることから、ヒゲ生成で起きた現象がその後の展開の強い暗示になると考えられています。
レンジ相場では売り買いの決着のつかない攻防や、相場を動かす材料を見失ったことから様子うかがいを行っている場合などその後の強い動きを決めかねている状態が続いています。
ここで相場がレンジブレイクに動いたと言う事は次の展開を決めかねていた市場に明確に方向性を決定するコンセンサスがあったことを示しています。
しかしまだ多少燻っている心理を駆逐すべきその後の攻防で、一旦決定したもののその決定の問題点や弱点が一気に露呈してその意思が崩れたために、一旦示されたコンセンサス方向への動きは完全にリセットされた状態となり、コンセンサスとは逆向きの動きの優位性が確認されることになったと考えられます。
このことからその後の下抜けトレンドは強い動きになることが示唆されているわけです。
プライスアクションは値動きを見るテクニカル手法です。
過去のパターンから判断すると言うより、過去のパターンは相場の傾向として参照しつつも目の前で起きている値動きを判断する事が大事です。
チャート分析ではダマシはつきものですが、確率が高いと思われる予兆で起きたダマシほどそのダマシの出現の意味を探ることが身につくものの有益性を増します。
足形(足跡)に一旦は順調に見えかけた動きが、失敗に終わると言ったパターンは意味を掴みやすいものなので、その後の展開を含めた出来るだけ多くのケースを見て特徴や癖を知ることが大事です。
日経平均 | 31524.22(+376.21) |
TOPIX | 2182.70(+33.41) |
JASDAQ | 164.28(-0.47) |
ダウ平均 | 33061.57(+153.30) |
S&P500 | 4221.02(+41.19) |
NASDAQ | 13100.98(+165.69) |
ドル/円 | 144.642(+0.172) |
FTSE100 | 7546.05(+55.78) |
ハンセン | 18949.94(+733.03) |
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