トレンド反転の兆し?ベアリッシュ エンガルフィング。
プライスアクションのローソク足。
重要パターン⑬
(英)Bearish Engulfing PatternのBearishは強気、上げ相場、陽線、Engulfingは包み込む、Patternは線組形。
つまり「陽の包み足」と言う事になります。
名称は「包み足」ですが、定義は酒田罫線法の包み足とは異なります。
先発バーが陽線、後発バーが陰線の線組み形で後発バーの実体が先発バーの実体を包みこんでおり、かつ後発バーの安値が先発バー安値を更新しているのがベアリッシュ エンガルフィングです。
エンガルフィングは酒田罫線の包み足を欧米に導入したもののデジタル化された市場に適合しなかったため名前だけ残して定義を変更したことをにおわせる記事がネット上に見受けられますが、「包み足」をなのりつつ別物となっている理由はそこに真相がある気がします。
例えば「後発バーの安値が先発バー安値を更新している」と言う部分は省略されている紹介もあります。
酒田罫線同様に多くの投資家が自分用に改良する過程で複数の分派が出来ているようです。
ベアリッシュ エンガルフィングは原則として上昇相場での出現が有効な予兆です。
上昇トレンドで現れれば売り目線の戦略となりますが、売り転換後の相場継続性は状況に応じて注意する必要があります。
天井圏で出現すればトレンド転換暗示にもなりえますが、天井圏で出現した場合にも反転したトレンドが順調に下降するような強いシグナルとはならないことも多いので、上昇途上に現れた小反落同様の反落相場の継続性に配慮するのが良いでしょう。
トレンドのポテンシャルや状況を見るために同種の暗示となるピンバーやインサイドバー、アウトサイドバーなどが隣接して出現していることもあるのでそれらからメッセージを受けられることもあります。
先発の陰線を後発の陽線が包むようなイメージは、日足なら前日の市場意思を翌日の市場意思が全否定したようなムードを醸しています。
こうした極端な意思の出現はある程度強い意志を秘めていると考えられるため、エンガルフィングは反転の暗示とされます。
線組み形として先発バーに対する後発バーの否定感が強ければ強いほどその後の反転の確率も高くなると考えられます。
ブリッシュ エンガルフィングの頁でも説明しましたが、FXなどの前回引けと当回寄付きが連続するようなチャートでは終値と始値が極めて近い値段になるのでヒゲをすべて包み込むような実体は現れにくい状態です。
そうした事情からプライスアクションの定義や使用法が作られたのですが、大引けから次の寄付きまで一定の冷却時間や熟考時間がある市場と大引けと次回寄付きが連続する市場では前回のバーで確認した市場意思の有効期限や使い方がおのずと異なってきます。
FX市場での使い方を株や先物に応用する場合はこうした点に配慮する必要があります。
日経平均 | 31524.22(+376.21) |
TOPIX | 2182.70(+33.41) |
JASDAQ | 164.28(-0.47) |
ダウ平均 | 33061.57(+153.30) |
S&P500 | 4221.02(+41.19) |
NASDAQ | 13100.98(+165.69) |
ドル/円 | 144.642(+0.172) |
FTSE100 | 7524.18(+33.91) |
ハンセン | 18955.99(+739.08) |
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