NTペアトレード 3つの手法

バンド系の手法を利用した「NT倍率ブレイクトレード」

バンドを使った手法は、適正なゾーンをバンドと言う基準で設定し、そのゾーンからはみ出す価格は非適性なものとして、やがて適正値に回帰すると言う想定を根拠に、値動きが設定したバンドをブレイクしたらエントリー、ブレイクからノーマルゾーンに値動きが回帰したらエグジットと言う方法です。
これは鞘取りと言う手法のオーソドックスなトレードの考え方を、便利そうなボリンジャーバンドで試してみて、底で発生した問題をバンドの改良で解決しようとしたものです。

この方法は果たしてバンドで適正値を識別すると言う考え方がNTペアトレードに向いた方法なのか…と言う点が気になるところですが、その気になる点を顕著に示す傾向として、勝率の高いものほど利益が出るまでポジションを保持する期間が長いと言う問題があります。

よほどシステムを信頼していないと途中で何度か訪れる含み損が大きくなるタイミングで利益を十分得られない、あるいは得られないままエグジットしてしまうと言う事が頻繁に起こる可能性のある方法です。
この方法に最近ザラバ注文を組み合わせたものが見られます。

ザラバ注文そのものの期待値の設定なども気になりますし、またザラバで撤退する場合には、エグジットの際に思わぬスリッページによる損失の拡大も起こりえます。

日中夜間の鞘逆転を利用した「NT倍率バイアストレード」

NT倍率には、日中NT鞘が開いたら夜間は閉じる、逆に日中NT鞘が閉じたら夜間は開くと言う傾向があります。
更にこの傾向は夜間にNT倍率が開けば日中に閉じる、逆に夜間に閉じれば日中に開くと言う傾向とセットになっています。

NT裁定とはまったく無関係な手法ですが、情報商材ではこの比較的顕著なバイアスを改造したような寄り引けトレードを良く見かけます。
日経225とDOW JONES30の相関性が高い時には日経225は夜上がると言われており、2007年ごろの架空検証実験では、このバイアスを利用して225先物を夜はひたすら買い、昼はひたすら売ると言う方法で1999年からの9年間ほどで一億円に近いような利益になると言う結果が出ていました。

実際には途中で起こるとんでもない額のドローダウンに耐えきれないために実現はまず困難な方法ですが、傾向としては成績の残せる方法です。
NTペアを利用した日中夜間(夜越え)の反転傾向を利用したトレードはこの225は夜上がると言う傾向を更に明確なバイアスとして捉えることのできる方法で、「225のひたすら売り買い」よりは見込みのありそうな成績が残せます。

但し、例えば寄りのエントリーの際に夜間が開いたか閉じたかを見極めるには寄付きの値段を知る必要があると言う点が問題です。
この寄付きの値段を知った段階ではエントリーのチャンスは過ぎ去っているからです。

情報商材などではこのような方法の類似のものを、直前数秒前の気配値の鞘から予測して自動発注システムで仕掛けると言うやや無理な方法を取っています。

現物と先物の鞘差を利用した「NT倍率インデクストレード」

これも「NT倍率バイアストレード」同様に裁定トレードとは無関係な方法ですが、寄付き時点で現物NT倍率より先物NT倍率が開いていれば、先物は引けにかけて閉じる傾向が強く、逆に閉じていれば引けにかけて開くと言うものです。

引け時点でも同様に引けの先物NT倍率が、引けの現物NT倍率より開いていれば夜間は閉じてゆく傾向にあり、閉じていれば開いてゆく傾向にあります。
この方法も寄り引けの値が確定しなければシグナルが出ないと言う点では「NT倍率バイアストレード」と同じ問題がありますが、更に寄付きでは先物より後から現物の値段がつくと言う問題があり現実的ではありません。

実はこの問題は先物の取引が9時スタートの頃も同じで、先物の寄り値がついて数秒、場合によっては数十秒経過してから現物の値段がつくと言う事がありました。

そこでこの方法の改良版では、現物引値と先物引値のサヤを比較して先物が開いていれば、寄付きに向けて閉じるし、閉じていれば開くと言う夜越えロジックを応用して、日中のシグナルには現物引値(前日分)と先物寄り値のサヤを比較して同様にそれが閉じていれば、その日の引けに向けて開き、開いていれば閉じると言うロジックになっています。

成績は実は寄付き同士の比較より良いものになっているようです。

これは「NT倍率バイアストレード」の比較基準値を先物終値から現物終値にしたとも解釈できる方法で、この現象のヒントは、NT裁定トレードにおいてもその比較基準値を考
えるうえで現物終値のNT倍率が重要な意味を持っているかもしれないと言う事を示唆しています。
つまり、この現物終値との比較と言う方法は先の「NT倍率バイアストレード」とも整合性のある方法であり、この改良版は複数の情報商材で見られます。

そうした商材のロジックでは現物終値より更に有利な先物の鞘算定による代替値を用いています。

この項では、多くの業者の使っている代替値より更に有利な代替値のヒントとして、現物終値鞘に対して先物のある鞘をある比率で加重平均したものを使うと言う方法があることを添えておきます。

NT倍率の業者には過去に二度ばかりアイディアをタダ取りされていると言う経験から、ここでは代替値を一応伏字にしますが、ヒントは出ているので試せそうな値(限られています)を、試せる比率で応用して虱潰しに当たってゆけば必ず答えは出せると思います。

  ポイント

研究すればNTペアトレードのシグナル自体はかなり信頼性の高いものも期待できますが、問題はそのシグナルをどうポジションに反映させるかです。

イレギュラー値にせよ寄り引け比較、現物・先物比較にせよシグナルが出た時点でエントリーのタイミングが過ぎています。

ザラバでオアベターの値を待ち受けると言う方法も考えられますが、実際にそれを検証すると予想通り寄り引けトレードなどよりグンと成績が落ちて実使用に耐えないものになります。
更にオアベター鞘を指値で待つと言うのはサヤの性格上、ポジションが片肺飛行を始める可能性が高く現実性がありません。

可能性がある方法は、かなり高い勝率のロジックで、しかも、比較値同士のギャップに相当な余裕があって数秒前の気配値比較に耐えられるものと言う方法に絞られます。

そうなると適正値との乖離を十分に確認できた僅かなタイミングでのみトレードを行う「225現物先物裁定」に通じるようなスタイルがやはり理にかなったものになると思います。



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