「三法」酒田五法 上げ三法と下げ三法

三法とは

「三法」は本間宗久の格言にある「売るべし、買うべし、休むべし」の事であると言われています。

「酒田五法」の中で「三法」と「三平」はトレンドの継続を読む足形で、トレンドが更なる継続をする場合の手法であるとされるものですが、罫線法としての三法は「売り、買い、休み」の本質であるとされる「休み」を足形に当てた「罫線法」です。

「相場でひと儲け」と言う目論みがだんだん「焦り」に変ってくると、儲けられる場面が少ないと言う事実に突き当たるものです。

そうした思いはやがて、これは自分の実力がないせいだとか、手法が未熟なせいだなどと言った迷いにつながることも多いものですが「トレンドが明確な時がメインであって、時々それが停滞するのが相場」と言う印象はあくまでもイメージであって、実は相場ではトレンドの曖昧な時期が全体の七割であると言う統計を知り、更にそれを受け入れると、おのずと戦略は変わってくるものです。

相場の七割に相当する停滞期、揉みあい(保ち合い)と言ったトレードの曖昧な期間は商いの難しい時期であるとされていますが、これを逆から眺めて相場のほとんどがこの難しい場面であると言う事実を受け入れ、この時期に手を出さない知恵と勇気を持ち、さらに儲けやすい相場を見極めることが出来るようになれば、ある意味それはトレードの秘訣に近づくことだとも言えます。

本来の「三法」はそのような教えであると考えられますが「罫線法」としての「三法」はそうしたトレードに不利な相場を見極めるための一般的な手法と言うよりはある特定の足形と言う特殊なケースをトレードを見合わせるべき場面、あるいは注意すべき場面とする憲法(見方)であって、残念ながら組織的戦・略的な停滞相場の検出法と言うわけではありません。

上げ三法

上昇相場の途中に長い陽線が出現し、それに続く三本の陰線(単に短線とする説もあります)が一時的な押しの形で大陽線の値幅のうちに収まった状態になり、その後、再び長い陽線が出現する形を「上げ三法」と言います。

この場合の押し状態は方向感を失っており、保ち合い状態となった場合、売買を行っても利益は得にくく、投資効率の悪い相場と見なされます。

直近の陽線の終値が、押し前の大陽線の終値を上回ると買いのシグナルとされますが、反転や停滞の継続も視野に入れて見極める必要があります。

下げ三法

下降相場で大陰線が出現し、それに続く三本の陽線(単に短線と言う説もあります)が一時的な戻しの形で長い陰線の値幅の範囲に収まるような小休止を見せ、その後に再び長い陰線が出現する形を「下げ三法」と言います。

小休止もしくは様子見の相場となる場合、そのようなレンジの小さい、動きのない相場で利益を得るのは非常に難しく、難しい相場で無理にトレードしようとして手間をかけすぎるとメンタル面でスランプに陥ることもあります。

直近の陰線が終値が、戻り前の大陰線の終値を下回ると売りのシグナルとされますが、その後のベクトルの向きに配慮が必要です。

ヒントは出来高

先述のように相場の大半がトレードに適さない値動き停滞の場面と言う事は、そうした相場を避けたトレードが行えれば単純に勝率や利益を上げやすいと考えられます。

テクニカル・インジケータでも相場の停滞期や揉みあい相場を検出しようとするものがありますが、検出した時点で揉みあい相場が終了していたと言ったダマシと呼ばれるインジケータ特有の不具合も多く、テクニカルな検出には限界があります。

「酒田五法」の「三法」はローソク罫線の足形で不利な相場を検出しようとするものですが、ローソク足形でそうした見極めを行うためには単に「三法」の形を覚えてそれを値動きの中に見つければ良いと言った単純なものではなく、それなりの経験や相場観を養いつつ相場の癖を根気よく習得してゆくしかありません。

価格チャート一辺倒で相場の停滞を見ようとするとどうしてもタイムラグと言う問題に悩まされ続けることになるわけです。

そこでここはオーソドクスに「出来高」の変化への注目を重視してみることも必要だと思います。

相場には「出来高は価格に先行する」と言う心得があるのですが「出来高」はたいていの場合、値動きに先行するものなので、ローソク足の観察では合わせて「出来高」の状態を意識する方が有利なはずです。

また、出来高の変化にはトレーダーの意欲が反映されているので、その市場心理を読むことに繋がります。

「出来高」の観察に熟練してくれば「注文数」の意味も理解できるようになり、そのことが更に先読みの手助けとなる可能性もあります。

もちろん「出来高」と違って「注文数」には意図的なダマシなどもあるので、「出来高観測」のある程度の経験を積んだうえで応用すべきものですが、意識して観測すると言う癖は早い段階からつけておいても良いかもしれません。

出来高チャートは商品や相場によって相関性の複雑なものもあり、便宜上取り上げた左図のようなものばかりではないので、その理解には一定の熟練が必要ですが、売り買い意欲の減退や、市場心理の迷いが「出来高」とローソク足の「罫線足形」から汲み取れるようになると、有利な相場を見極めてトレードすることで投資効率の向上が期待できるはずです。

  三法のポイント

「休むも相場」と言いますが、相場はやたらに手を出すべきものではないと言う意味では、不利な相場を見極めたうえで自分の実力で利益が見込める相場位相が訪れるのを待つと言うのも重要な手法であると言えます。

暴落を見逃すと言う一度の大失敗で損をするのと、日々手におえないような難しい相場を相手に戦略もなくまるでボディブローを受けるように徐々に損失を脹らませてゆくのとではどちらが精神的なダメージが大きいかと言うことを一度考えてみると良いかと思いますが、無駄な相場に手を出して負けを重ねると言うことは、相場と付き合う上ではあまり意味のないことかもしれません。

生活の糧を相場に求めようと考えるとコンスタントに利益を出したいと思いがちですが、真に安定した利益を得るためにも、相場との付き合いはなかなかコンスタントには行かないものだと言うことを素直に受け入れ理解する必要があると思います。

ここで紹介している「上げ三法」「下げ三法」に限らず、多くの足形やチャートフォーメーション、相場位相を経験を通じて理解し、トレーダー各位の性格や手法も加味した上で有利な相場、不利な相場を見抜けるように心がけつつ、「罫線法」を習得すべきものであると言うのが「三法」の考え方でしょう。



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