天井圏に現れたら注意すべき酒田罫線「新値八手利食い線」
天井圏の利食いポイントを暗示する足形。
「新値八手利食い線」とは新値を更新する罫線が八本連続する足形のことです。
「新値」とはここでは高値更新のことですが、「酒田罫線」では安値更新の新値もあります。
また、普通「酒田罫線法」の新値更新と言えば高値の場合陽線による更新、安値の場合陰線による更新を数えますが、この足型に関しては陽線・陰線に関わらず高値を更新したものはすべて新値とカウントするとした解説を行っている本もあります。
また「酒田新値」では新値更新の間に出現する線は計算に入れずに新値更新の本数のみを数えますが、この足型の説明では「八日目が限度…」と言った表現なども見られることから、これを新値の連続更新線形としている解説が主であるようです。
この連続更新を指して「新値八手十手は酒田の体の骨子なり」ともいうそうで、この足型が八本までも出現したら、あと二本伸びて十手になる可能性はあってもその上伸は無視してとりあえず利食いをすべだとされるき線です。
非常に市場の買い意欲が強いとこうした急進型が現れることがありますが、罫線法では統計的には十手も続くことはまずないと考えるようです。
「酒田新値」でも新値の更新が八手を超えてくると90パーセント後半の確率で一旦は反転すると言うデータを示している検証が多くみられます。
「新値八手利食い線」は買いの心理が過熱感を増していることから、売りの予兆とされています。
但しその反転は一時的な押し目と言う可能性も結構見られます。
八本連続の高値更新あるいは陽線新値更新と言うとめったにないことで反転すれば一気に下落するようなイメージがありますが、こうした連続更新は相場ではそれほど珍しいことではないとされていますので、冷静な判断が必要です。
「新値八手利食い線」の名称が示すように足形の示す暗示は反転狙いの「売り」と言うより利食いのポイントと言う比較的冷静なみかたです。
新値八手利食い線は買いの心理が市場全体に広がった後、悪材料がでない状態、あるいは上昇を後押しするような発表が続いていることが考えられます。
そうした上昇の模様がさらに市場心理をあおっているとも取れます。
しかし大口やプロのトレーダーはたいてい過去のデータに従って過熱感がでてくると利食いを行い、その売りをきっかけに一旦過熱感が収まります。
過熱感の終息が調整となって押し目を作る場合もあれば、本格的な反転につながる場合もあると思われますが、その見極めにはこのような続伸のブームを作ったニュースなどを吟味すべきかもしれません。
過熱感の冷却に下落ファクターが加わると売りが売りを呼ぶような展開もあり得ますが、一定程度の下落を予想して新規の売りを建てる際には一応慎重な見極めも大事です。
十一手とか十二手と言った進捗が観測される事もあれば、新値更新の終息が単なる調整の押し目と言う事もあり得ます。
但し、罫線家たちの経験上、「新値八手利食い線」のような高値更新が出現すれば、その出現からさほど遠くない時期に相場は一旦反転を見せる確率が高いため「売り」のポジションはここで利食いすべきだと考えられています。
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