上昇相場で現れたら注意すべき酒田罫線「上放れタスキ」
押し目またはトレンドの調整を暗示する足形。
「上放れタスキ」は上昇相場で直前の足形に対して窓を空けて出現した陽線(上放れ陽線)に続いて、その「上放れ陽線」に「タスキ線」となる陰線が出現した足形です。
「タスキ」とは直前の陽線の後、その実体に対して低めに寄り付いた陰線直前陽線の安値以下の引け値となる足形で、二本の足形のはすかい型をタスキを掛けた形状に見立てたものです。
つまり「上放れタスキ」は直近の足形に対して上放れて出現した陽線からなる「タスキ線」です。
「タスキ線」そのものは短い押しと考えられます。
ここに上放れた陽線が加わるとイメージは下降反転しそうですが、上放れた陽線を見た売りの投資家が調整に入ったと考えられるので、やはりトレンド継続のための調整とみるのが無難でしょう。
もちろん出現位置が天井付近なら反転シグナルと言うシナリオも十分あり得ますが、特に停滞気味の相場で現れたら戸惑い払拭、ボックスブレイクのサインとも考えられます。
「タスキ線」は一時的な迷いの払拭、あるいはそうした心理によるポジション調整意欲の一時的なブームと考えられます。
投資家は下放れたのを見て値頃感やブレイクアウトを予期して買いを入れますが、上級者はトレンドの終了は見えていないので「押し目」の「買い場」と映る可能性の高い場面です。
そうした資金力のある投資家が買い行動に出ると、一般投資家もそれに従わざるを得ないようなチャート形を目の当たりにすることになり、ついには強気相場が継続してゆくと考えられます。
一定期間トレンドが継続していると反転利益を狙いたい気持ちが募って、そうした焦りが値頃感を勝手に作ってしまいがちなものです。
反転を待ち望む気持ちが募っていればいるほど、ついつい衝動的なトレードに誘われがちな「上放れタスキ」のような一見反転しそうで (実は)調整戻しの足形には注意が必要です。
日経平均 | 32861.74(-369.53) |
TOPIX | 2350.79(-11.86) |
JASDAQ | 164.28(-0.47) |
ダウ平均 | 36204.44(-41.06) |
S&P500 | 4569.78(-24.85) |
NASDAQ | 14185.49(-119.53) |
ドル/円 | 144.642(+0.172) |
FTSE100 | 7512.96(-16.39) |
ハンセン | 16646.05(-184.25) |
深夜にメンテナンスをしています。
※少しの間、一部に不具合が続くことがあります。