上昇相場で現れたら注意すべき酒田罫線「上げの差し込み線」
トレンドの確認、上昇継続を暗示する足形。
「差し込み線」は陰線の出現直後に下放れて寄り付いた後上伸した陽線が、直前陰線実体内の真ん中あたりで引けた線のことです。
「差し込み線」は下落相場の(注意すべき)足形とされていますが、これの上昇相場で注意すべきパターンが「上げの差し込み線」です。
また「差し込み線」の実体は、直前陰線とともに勢いのある実体の長さを持つ足形を言うものと考えられ、これらを長大線であることとする定義もありますが、実際には相場履歴の実体長さの平均値に対してやや長めかそれ以上の長さの実体を持つ罫線と考えれば良いでしょう。
下落相場の「差し込み線」は「売りの線」上昇相場の「差し込み線」は「買いの線」とされていて、ともにトレンドの反転には影響しない継続容認の足形です。
このため「差し込み線」は僅かな期間の「押し調整」、下落相場の場合は「前日戻しの調整」と考えられ、更なる停滞相場の再現なども見据えたうえでの継続判断エントリーの場面と見るのが無難です。
短期的な押し目狙いにしても「上げの差し込み線」の場合、エントリーの見極めは下落相場の「差し込み線」よりポイントがかなり狭いので、わかり易い動きが出ればやってみるくらいの心構えで良いでしょう。
「上げの差し込み線」は寄付きが何らかの材料で悲観したものの、ザラバが進むにしたがってそれが緩和されたイメージと捉えればよいと思います。
その緩和の「度合い」や「具合」を二本足組の実体の長さや前回陰線に対する終値の水準で感じつつ、次の展開を読むわけですが、そこで感じ取れるものがなかった場合には判断を見送るべき足形です。
「上げの差し込み線」のような二本程度の足組では、よりサンプル数の多いチャートフォーメーションや足形群の中で埋没するケースもあって、トレード中には見落としていて後から振り返ってみるような場面でようやく気付くようなものもあります。
しかし、後からでもこうした足形を見つけ出して、自分なりにその動きに理由づけを試みると言う作業を繰り返すことで相場に対する洞察力の芽が蓄積されます。
目の前の足形に納得できない、あるいは目の前の値動きに違和感を持つと言った洞察力がたくさん育ってきて出来あがるのが相場観です。
日経平均 | 32678.62(+276.21) |
TOPIX | 2385.50(+9.23) |
JASDAQ | 164.28(-0.47) |
ダウ平均 | 33905.48(-58.36) |
S&P500 | 4331.72(+11.66) |
NASDAQ | 13259.60(+47.79) |
ドル/円 | 144.642(+0.172) |
FTSE100 | 7623.99(-59.92) |
ハンセン | 17729.29(-328.16) |
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