上昇相場で現れたら注意すべき酒田罫線「押えこみ線」
押し目買いのポイントを暗示する足形。
「押え込み線」は上昇相場に現れた陽線終値から大きく上放れて始値を付けた陰線に続いて合計三本の陰線が黒三兵のように前線の実体範囲内で下降するパターンを繰り返し、最後に出現した陽線が少なくとも三本目の陰線を上抜いて引ける足形の事です。
一本目の陰線と直前陽線はマドが空いているとする定義もありますが、陽線の上方に陰線が出現すると言う定義もあるので、大きく上放れて始値を付けたと言う足形で良し、マドが空けばなおよしと考えます。
なお、押し陰線数の「合計三本」は実は目安で、二本~四本程度なら同型とします。
また、押しの陰線群と「黒三兵」との違いは陰線数が三本か三本目安かという点の他に、開始陰線が直前陽線の上方に出現していることです。
一見すると「押え込み線」は「天井圏」の反転含みの「保ち合い」相場のようにもみえる足形ですが、これは「買い」のシグナルとされています。
つまり、陰線三本の押し目に対する「押し目買い」のポイントとなります。
最後の陽線が陽線確定できる価格帯がうまくポイントに乗れば「押し目買い」が成立しそうですが、「押え込み線」は最後の陽線が上方に伸びきっていても「買い」とされているのでシグナル上は足形が成立していれば「押し目」でなくとも「買い線」とされています。
ニュースなどの材料による急変はつきものなので、ポジショニングには慎重さがいります。
大陰線が出現することなく、単線気味の複数本の陰線が下降しているのは調整が次の調整を誘発しているとも考えられます。
つまり、利確、利食い、損切りがかなり連鎖的に進んだ状態になっているわけです。
この調整を終えて出現した陽線は、新しい相場のフェーズの始点と捉えることが出来るかもしれません。
ポジションの整理が進んで比較的身軽になった相場は身軽な分だけ、建玉にあまり縛られない反応も予想されます。
市場が反応しそうな好材料、悪材料に注意を払うことで市場のシンプルな反応が見えるかもしれない場面です。
日経平均 | 31524.22(+376.21) |
TOPIX | 2182.70(+33.41) |
JASDAQ | 164.28(-0.47) |
ダウ平均 | 33061.57(+153.30) |
S&P500 | 4221.02(+41.19) |
NASDAQ | 13100.98(+165.69) |
ドル/円 | 144.642(+0.172) |
FTSE100 | 7524.18(+33.91) |
ハンセン | 18955.99(+739.08) |
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