上昇相場で現れたら注意すべき酒田罫線「カブセの上抜け」
上値の圧力を跳ね除けた上昇暗示の足形。
「カブセ線」とは陽線の終値よりも上値で寄り付き、その後陰線となって直前陽線の実体範囲内に終値をつけた足形です。
「カブセの上抜け」は「カブセ線」の後の相場を上抜く陽線が出現する足形です。
上昇相場に覆いかぶさるように押し下げた「カブセ線」を陽線が跳ね除けた形です。
これら一連の足形を描く罫線をそれぞれ長大線とする説明もありますが、上抜ける陽線は長線が定型ながらその他は短線でなければ成立すると思います。
「カブセ線」は天井圏で現れると「トレンド反転の予兆」とされますが、これを上抜ける明確な陽線の出現によって上値の圧力を跳ね除けたとして「買い」のシグナルとされます。
トレンド反転の「カブセ線」の暗示を崩すような「カブセの上抜け」の出現はかなり強力なシグナルともとれますが、この出現時点ではその後のトレンドが上昇継続型の上伸なのか一時的な上伸なのかは判断しかねるものです。
更に再調整や再びの押しの可能性が消えたわけでもありません。
強い線あるいは強そうな線こそ慎重なポジショニングが重要です。
「カブセ線」はトレンド終了の猜疑心や相場に何らかの悲観を感じた投資家の利食い売りなどが引き金になって発生するものと考えられますが、その後にそれを打ち消す陽線あるいは大陽線が出現すると一旦は相場の需給懸念を払拭したような上伸が期待されます。
この売り買い需給の調整感と懸念払拭感が「カブセの上抜け」のイメージさせるものです。
「カブセ線」は「トレンド」の視点で見れば足元をすくわれたような線です。
ニュースなどの材料が原因にせよ市場の需給が原因にせよ、相場でなんらかのハプニングが起きたとも解釈できます。
この場合、そのハプニング的な現象の原因をしっかり理解しておくことも大事です。
自分自身の相場観を育てると言う意味でも大事ですが、ハプニングであればそれが完全に払拭されたものか、あるいは再発の可能性があるものかによってその後の相場の読み方が違ってきます。
日経平均 | 32217.43(+693.21) |
TOPIX | 2219.79(+37.09) |
JASDAQ | 164.28(-0.47) |
ダウ平均 | 33754.02(-8.74) |
S&P500 | 4290.70(+8.33) |
NASDAQ | 13257.95(+17.19) |
ドル/円 | 144.642(+0.172) |
FTSE100 | 7643.73(+36.45) |
ハンセン | 19108.50(+158.56) |
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