上昇相場で現れたら注意すべき酒田罫線「陽線五本」
更なる上昇を暗示する買いの足形。
「陽線五本」は陽線が明確な上昇形とは言えないような形で五本連続して出現した足形です。
罫線の説明では「下位の陽線五本」、「下位の連続五本」として下落相場で出現する「底値圏タイプ」の足形を説明していますが、ここでは見方を少し広げて「底値圏および底値圏からの上昇時」の足形としています。
「陽線三本」と言う「赤三兵」形の足形と同種、あるいは同意とされます。
つまり「五本」と言うのは目安と言う事ですが「三兵行進」の「赤三兵」が上伸進行するイメージに対して、「陽線五本」の方向性はさほど明確ではないので「三兵行進」が五本も続くようなイメージとは別系統とも解釈できます。
上値が重いながらも「買い意欲」は衰えず陽線が続いている状態は「上昇予兆」の「買い」です。
しかし陽線五本のあとにいつまでも陽線が続くわけではなく、特に「底値圏」や「底値脱出」が明確でない時期では上値の圧力を跳ね除けるのが確認できるまでは慎重な見極めが必要です。
また、上昇トレンドで比較的出現する陽線連続の「保ち合い相場」であれば「買い」目線で上値抵抗線あたりのブレイクを狙うのが定石でしょう。
好材料への期待がしぶとく懸念を払拭してゆく状態と思われます。
見方を変えれば強い上昇意欲に対して、依然として売り圧力が強いとも解釈できます。
いずれにしても調整が進んでいると考えられるためその時点で市場にコンセンサスが形成されている(もしくはされつつある)トレンド方向に進む可能性が高いでしょう。
高値圏の「赤三兵」は手を出すべきではないと考えられていますが「陽線五本」も初期または初期に近い時期の上昇トレンドを過ぎたような相場では「買い」エントリーは要注意です。
トレンド成熟期やトレンド成長期の連続陽線や陽線連続の「保ち合い」の足形では、それに対する市場の反応がトレンド初期の場合に比べて淡白なものになるため、出現してもあまり意味はないと解釈する方が理にかなっているようです。
日経平均 | 31913.74(-593.04) |
TOPIX | 2206.30(-29.98) |
JASDAQ | 164.28(-0.47) |
ダウ平均 | 33657.64(+84.36) |
S&P500 | 4269.05(-14.80) |
NASDAQ | 13139.86(-136.55) |
ドル/円 | 144.642(+0.172) |
FTSE100 | 7624.34(-3.76) |
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