下落相場で現れたら注意すべき酒田罫線「下値遊び」
保ち合い後に暴落を暗示する足形。
「下値遊び」は下落相場で大陰線の出現後に保ち合い相場を経てマドを開けて下放れた陰線が出現する足形です。
保ち合い期間は罫線五本程度とされていますが、「保ち合い」前の大陰線が足形としての意味を持っているあいだと考えれば良いと思います。
期間が罫線十本ほどであっても直前大陰線の終値から大きく乖離していない範囲での「保ち合い」が維持されていれば「下値遊び」は成立します。
長大線(大陽線・大陰線)の定義は通常は直前の寄り引けレンジ平均の三倍程度とされていますが、日経平均の場合ボラティリティが大きい時には二倍半程度でも長大線と見て良い場合があります。このサイトでは「マド」は二本の罫線の上ヒゲと下ヒゲのレンジ間のギャップであることが基本と考えますが、下落の勢いなどによっては実体同士の値幅間に出来た空白も「マド」と解釈できるような場面が往々にしてあると言うことも意識しておくべきです。
「下値遊び」は「売り」シグナルです。
「保ち合い」中の出来高が極端に少ないことを確認ポイントとする見方もありますが、このパターンは暴落の予兆とさています。
暴落予兆となると、エントリーすればストンと落ちそうなイメージですが、実際にはしばらくわかりにくい動きを見せてからの暴落や、もう一段の調整などもあり得ます。
下落を狙ってポジションを持つ場合には、気を抜くことなく短いサイクルでの利食いあるいは損切りを意識しておく必要があります。
大陰線は市場の絶望を反映しており、この大陰線が現出すると、市場には更に悲観が広がります。
この状態での揉み合いで更に下放れにマドを空けた陰線が現れると更なる悪材料が更なる悲観を呼んだとも考えられます。
このケースで暴落を見据えるなら「悲観」「落胆」「絶望」と言うキーワードで罫線を読むことも大事です。
市場は現実的で、また現金なところがあるので、暴落目線の相場となっても好材料が出ればその後の反応が変ることも往々にしてあるのですが、暴落を視界に入れるのなら市場を舞う材料の推移には注意が必要です。
また、「下値遊び」は暴落の予兆とされますが、この足型に続いて下落が始まれば暴落とは言えない相場であってもしばらくは下落トレンドが継続するとされるのでその間は逆行はあっても反転の芽は薄い相場が予想されます。
日経平均 | 31913.74(-593.04) |
TOPIX | 2206.30(-29.98) |
JASDAQ | 164.28(-0.47) |
ダウ平均 | 33664.32(+91.04) |
S&P500 | 4270.59(-13.26) |
NASDAQ | 13149.71(-126.70) |
ドル/円 | 144.642(+0.172) |
FTSE100 | 7624.34(-3.76) |
ハンセン | 19252.00(+152.72) |
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