下落相場で現れたら注意すべき酒田罫線「三手打ち」
戻り売りのチャンス、下落トレンドの継続を暗示する足形。
「三手打ち」は下落相場の途中に現れた大陽線のことです。
この大陽線が直前の三本程度の足形が切り下げてきた値幅を一気に解消しているイメージから「三手打ち」と呼ばれるようです。
定義も直近三本の下値から上値までを戻す大陽線とされます。
長大線(大陽線・大陰線)の定義は通常は直前の寄り引けレンジの三倍程度とされていますが、日経平均の場合ボラティリティが大きい時には二倍半程度でも長大線と見て良い場合があります。
通常、「三手打ち」が現れたらここが「戻りのチャンス」と見て終値付近で「売り」を入れるポイントとされます。
但し、下落傾向がかなり長く続いていればこの比較的明確な意思は反転あるいは反転予兆とみることが出来ます。
このあとの相場で上昇継続あるいはもう一段の底打ちを示すような何らかの足形が出るようなら、反転も視野に入れるポイントになります。
下落相場に突如として現れた大陽線にはかなり強い反発の意志が見られますし、長大線の長さによってはその反発に対する市場の支持・人気が見て取れるでしょう。
このような突然の反発は市場の事情やニュースから「さもありなん」と言う理由を見つけることが重要です。
そうした理由が明らかでない場合、この反発はトレンドにおけるタイミングを計ろうとする市場の意思とも考えられ、その意思はその後しばらく燻っている可能性のあるものです。
この後に続く相場で更に反転の意思が見えるようなら反転予兆と考えることができます。
戻り目のチャンスとしての「三手打ち」はいきなり出現した大陽線らしき相場の終値近くの高値で買いを入れると言う難しい判断を必要とします。
またこの大陽線が足形の予測パターンに準じて翌日崩れるようならその速度は速いものと思われ、翌日になってからのエントリーでは意味をなさない可能性が高いものです。
但し、罫線家たちの経験上、相場サイクルの高値水準や天井圏で「三手打ち」が現れれた場合、その出現からさほど遠くない時期にベクトルが一旦反転する確率が高いと考えられています。
もちろんトレンド成熟期などに発生していれば、思惑が外れて更なる上昇もあり得ます。
「大チャンス」と言われるような場面こそ、相場観を十分に磨いた上で取り組むべきです。
日経平均 | 32678.62(+276.21) |
TOPIX | 2385.50(+9.23) |
JASDAQ | 164.28(-0.47) |
ダウ平均 | 33967.65(+3.81) |
S&P500 | 4335.21(+15.15) |
NASDAQ | 13276.69(+64.89) |
ドル/円 | 144.642(+0.172) |
FTSE100 | 7623.99(-59.92) |
ハンセン | 17729.29(-328.16) |
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