下落相場で現れたら注意すべき酒田罫線「下放れ三手」
上昇期待への失望の反動による下落継続を暗示する足形。
「下放れ三手」は、下落相場の陰線から下方にやや大きくマドを空けて寄り付いた短線・または中線程度の陽線に続いて更に陽線が二本連続した後、その陽線群で持ち上げた相場を押し戻すような陰線が出る足形を言います。
「下放れ三手」で反行を見せる陽線群は長大線や長線ではなく短線あるいは短めの中線を基本形と考えれば良いと思います。
この場面で長大線や長線が現れると相場の心理は「下放れ三手」のそれとは違ったものである可能性があります。
下落相場に様子見的な長線が数本続いて一旦は上昇期待を生み、そのあとその上昇期待をリセットするような陰線が現れると、上昇期待はもはやなくなります。
こうなると失望的な反動もあって少なくともこの直後は下げ相場になると予想されるため、下落目線でトレンドを捉えておくべきです。
但し、数本の陽線連続が見せた調整意欲が暫くすると再び盛り返すことも十分予測できるので、短期的な下落を狙ってポジションを持つ場合には、気を抜くことなく短いサイクルでの利食いあるいは損切りを意識しておく必要があります。
下落相場にうんざりしているところに「下放れ三手」のような足形が現れると、反転上昇を期待しますが、多くの場合このような陽線連続は本格的な調整の到来を予期した様子見的なものであるとも考えられます。
このあとは本格調整が一旦見送られたための下落が考えられますが、遠くない将来にもう一度調整を試みる保ち合い的な相場が予想されます。
一本目、二本目、三本目の陽線の長さや出来高が目に見えて増加、あるいは減衰しているような場合、それぞれの陽線の主要プレイヤーを想像してみるのよいかもしれません。
減衰型なら意図的に次のチャンスを待っている可能性があり、増大型なら思惑が中断したと捉えられ、反転期待を市場が見送った可能性があります。
「下放れ三手」にやや遅れて出現する保ち合い相場は下落トレンド目線の保ち合いと思われますが、それが一定の期間続くようなら上昇反転の芽は半々の確率に近づいてゆきます。
保ち合いの期間が長く本格的なものであれば、一旦はトレンド転換する確率も高くなると考えらます。
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