下落相場で現れたら注意すべき酒田罫線「化け線」
戻り位相ながら原則としてトレンドの継続を暗示する足形。
「化け線」は下落相場で唐突に出現する大陽線やことで、通常はそれまでの足形に見られる実体の平均値に比べて何倍も長大なものを言います。
下落相場の大陽線だけでなく上昇相場で出現する大陰線のことも「化け線」とする解釈もあるようです。
長大線(大陽線・大陰線)の定義は通常は直前の寄り引けレンジの三倍程度とされていますが、日経平均の場合ボラティリティが大きい時には二倍半程度でも長大線と見て良い場合があります。
「化け線」が出現すると、相場の転換が起こりそうな印象を持ちますが、それを補強するようなニュースや追加の足形の出現がなければ大陽線の終値に近い当たりが戻り売りの場面と考えられます。
原則売り継続と見る場面ですが、こうした戻りが何度か現れているような相場なら、エントリー・エグジットのタイミングが難しい相場になる可能性があるので注意も必要です。
「化け線」に限らず唐突に出現した長大線などのイレギュラーな値動きは一旦は戻そうとする傾向にあります。
こうした場面では、相場の価格操作を目論む怪情報や、偽情報、システムの誤発注など、正常ではない判断やハプニングが起こっている可能性があるからです。
普通ならそうした化けもののような唐突な現象は比較的早めに収まるものですが、迷いからそのまま戻りや保ち合いを継続する場面もあると考えておくべきでしょう。
唐突な長大線がイレギュラーに出現することは分足などの短い足でも、商いの薄い相場などでは起こえます。
指値注文や損切り注文などの自動発注を行っている場合、一旦大きく動いた後で元の水準まで戻したとしても、指定した値幅での損切りやエントリーが勝手に入っている可能性があり、条件自動注文などを利用している場合はこうした足形が出現したら念のためのポジションの確認も心がけましょう。
日経平均 | 32402.41(-168.62) |
TOPIX | 2376.27(-7.14) |
JASDAQ | 164.28(-0.47) |
ダウ平均 | 33963.84(-106.58) |
S&P500 | 4320.06(-9.94) |
NASDAQ | 13211.80(-12.17) |
ドル/円 | 144.642(+0.172) |
FTSE100 | 7683.91(+5.29) |
ハンセン | 18057.45(+402.04) |
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