下落相場で現れたら注意すべき酒田罫線「下放れ並び赤」
追撃売りのチャンス、下落継続を暗示する足形。
「下放れの並び赤」は下落相場で直近の罫線に対して下方にマドを開けて陽線が出現し、更にそれに続けて次線も同じような陽線が出現するような足形です。
マドを空けた下落にもかかわらず、陰線でもなく陽線となり、更に同じような陽線が方向感なく連続すると言うかなりレアな相場です。
二本目の陽線が方向感なく出現する、マドを埋め戻さないと言った点が足形の成立条件になると思います。
このサイトでは「マド」は二本の罫線の上ヒゲと下ヒゲのレンジ間のギャップであることが基本と考えますが、下落の勢いなどによっては実体同士の値幅間に出来た空白も「マド」と解釈できるような場面が往々にしてあると言うことも意識しておくべきです。
陽線連続と言う事で上昇転換を期待しますが、ここは「売り」の場面です。
足形の解説などでは「下放れの並び赤」は「下落トレンドの追撃売りの線」とされています。
但し、このパターンからの反転もあり得ます。
特に二本目が前回陰線とのマドを埋める、あるいは前回陰線に差し込むなどの形状であったりそれに近いものである場合は要注意です。
追撃下落を狙ってポジションを持つ場合には、気を抜くことなく短いサイクルでの利食いあるいは損切りを意識しておく必要があります。
ジリジリ下げてくる相場で大きく放れて寄り付いた後その下落分を戻そうとするものの終値や高値が直前の足に対してマドを生めていない状態で、陽線出現とは言え悲観を払拭したとは言い切れないパターンです。
更に続けて同じような陽線がでますが、やはり勢い不足で悲観を払拭しきれていない足形と考えられます。
こうした心理から一時的に反発の意欲は見せたものの、上昇の芽は育つことなく、この場面ではそれが一旦断たれたと考えられます。
下落相場の陰線に続けて陽線が二連続で出現すると、反転を期待しがちですが、そうした足形の印象だけで期待してしまいそうなパターンが現れたとしても慎重に取り組む方が無難な相場もあります。
下降陰線の後の陽線、あるいは下降陰線の後の陽線連続を見ても「安易に期待するな」、「前後の罫線や材料の心理を読め」と言うのが「下放れの並び赤」と言う足形の意味にも思えます。
実際にはこのパターンが出ても上昇に転じる場合もあるわけですから、その意味でも前後の相場や飛び交う材料への注意も大事です。
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