底値圏に現れたら注意すべき酒田罫線「放れ七手の変化底」
大きなトレンドの終了・反転を暗示している足形。
「放れ七手の変化底」は下落相場において下放れして出現した罫線から揉み合い気味の相場が数本(七手は目安)続いた罫線の後に今度は上放れて陽線を出現する形状の足形です。
「放れ」とはここでは「下放れ」の事で、これはは下方にギャップを空けた足が出現することを示します。
「七手」に相当する部分の「上放れ」もギャップが空いた状態です。
この際のギャップは過去足の安値と下離れした罫線の高値の間に隙間が空く状態を言いますが、ロジカルに罫線の足形を定義して成績実検証を試みたような書籍の中に「空」を二本の罫線の上ヒゲから下ヒゲまでの線形同士が重複しないもの、つまりいわゆるギャップとし、「放れ」の方は実体の値幅同士が重複しないものとしているものもあります。
「放れ七手の変化底」の名称に「変化底」とあるようにこの足型は比較的大きなサイクルの反転を暗示していると考えられるものです。
従って原則としては「買い目線」と考えられますが、形成された底が軟調な動きを示す形状であるため今暫く様子見や悲観が続く可能性があります。
トレンド転換狙いなら、焦らずその模様を一定程度確認した上でトレードに臨むことが望ましいでしょう。
短期的な上昇を狙ってポ思い切ってジションを持つ場合には、気を抜くことなく短いサイクルでの利食いあるいは損切りを意識しておく必要があります。
放れ七手の変化底は弱気相場の継続から下離れた時点でポジションが整理されて買い方に値ごろ感が出てきたことから「底」状の停滞が形成されていると考えられます。
ここで上放れて寄りつくような足が出て更にそれが陽線で引けると言う事は底状の動きに対する強気のトレードが始まっていることを示しています。市場にニュースとして何かの明るい材料が出たものとも考えられますが、七本程度の足でこうした現象が起こると言う定型があると言う事は、その上放れ陽線を持って市場はそろそろ強気を予感しそれを試そうとしたものだとも解釈できます。
下放れた数本の停滞が悲観的な相場の終了を見極めたとも考えられ、そのことでやがて市場に割安感が沸き起こって来る可能性を示しています。
そうした底打ちの脱出感が市場に広まれば、それによって市場心理は上昇期待を膨らませます。
「七手」と言うのはあくまでも停滞の目安と考えるべきで五手が六手でもその下落の位相や勢いによってベクトルの転換が起こり得る場合もあれば、八手あるいはそれ以上の更なる停滞を経ないと反転の兆しが現れない場合もありますが、罫線家たちの経験上、相場サイクルの安値支持ラインや底値圏で「放れ七手の変化底」が現れれば、その出現からさほど遠くない時期にベクトルが一旦反転する確率は高いと考えられています。
日経平均 | 32791.80(+483.94) |
TOPIX | 2358.55(+34.08) |
JASDAQ | 164.28(-0.47) |
ダウ平均 | 36247.87(+130.49) |
S&P500 | 4604.37(+18.78) |
NASDAQ | 14403.97(+63.97) |
ドル/円 | 144.642(+0.172) |
FTSE100 | 7554.47(+40.75) |
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