投資ノウハウ用語「ゴールデンクロス」
移動平均による相場傾向分析のトレードスキル。
(英)Golden Cross
もっともポピュラーで古くから多くの人に使われている相場の判断方法に複数の計算期間の異なる移動平均線を使って、現在値のそれらとの位置関係や各線の交差をみて、あるいは移動平均線どうしの位置関係や交差を見て、トレード判断の参考にしたりシグナルにしたりすると言う手法があります。
そうした複数の移動平均線を使った市場分析で誰もが意識している有名なサインにゴールデン・クロスとデッド・クロスがあります。
そのうち「ゴールデンクロス」は短期の移動平均線が、長期の移動平均線を、下から上に突き抜ける形で交差する状態を言い、この形になると上昇トレンドが確定したと判断され、ここが買いのポイントと認識されます。
原則として短期線が長期線を下方から上方に上抜けた時を「買い」のポイントと見なすのが一般的な使い方です。
あるいはゴールデンクロス発生前の平均線同士の接近を見て損切りのポイントとすると言う方法にも用いられます。
このゴールデンクロスはあまりにも有名すぎてみんなが似たような平均日数を用いてこれを参照しているための弊害もあります。
多くの人が同じタイミングで売り買いするとマーケットに思わぬ影響を与えてしまうと言う「マーケット・インパクト」と言うリスクもあるのですが、もっと重要なリスクはこのゴールデンクロスで利益を上げようとする思惑が交叉してトレンドの発生が認められたもののその後の値動きが一本調子で勢いづくとは限らないと言う点です。
つまり、一応はポジショニングの判断自体は間違ってなかったとしてもその後のマーケットの動きに翻弄されると言う事が起こるわけです。
この翻弄の動きによってせっかくのポジションが崩れることもあり得ます。
また、ゴールデンクロスへの一般投資家の参加を想定したうえで、一般には入手できないような情報をもとに、事前にポジショニングしている大口の投資家の動きなどもゴールデンクロス発生後の相場の動きを複雑なものにする要因になりえます。
多くの人が同じように行動し、そこに思惑が生まれる可能性もあると言うことを一応含んだうえで、ゴールデンクロスの後の相場が一本調子で伸びつわけではないと言うことを想定した戦略を持っておく必要もあります。
ゴールデンクロスは理屈としては比較的初心者にも理解しやすいものですが、それだけに必ずそれで簡単に儲かるわけではないことを意識しておく必要があります。
また、移動平均と言う指標自体の持つシグナルの遅れと言う宿命やそれに伴うジャッジ・ミスや自然発生的なダマシも起こりえるため見極めには一定の経験も必要です。
日経平均 | 31857.62(-14.90) |
TOPIX | 2323.39(-22.12) |
JASDAQ | 164.28(-0.47) |
ダウ平均 | 33507.50(-158.84) |
S&P500 | 4288.05(-11.65) |
NASDAQ | 13219.32(+18.04) |
ドル/円 | 144.642(+0.172) |
FTSE100 | 7608.08(+6.23) |
ハンセン | 17809.66(+436.63) |
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