投資ノウハウ用語「化粧相場」
相場操作を理解するトレードスキル。
(英)Dressing Buy
化粧相場(ドレッシング相場)とは企業や投資信託が決算期末になって保有株式の評価を上げるために買い注文を出して価格を操作しようとすることを言います。
つまり見かけだけを良くしようとする価格操作の事です。
「ドレッシング」あるいは「お化粧買い」などとも言います。
テクニカル分析は突発的な出来事や思惑的な動きを原則として想定していないので思わぬ動きは苦手です。
そのため、理由不明な動きはロジックを使用する自分自身が相場観として理解しておくほかありません。
テクニカル指標にこれらの要素を加えるにはこうした現象が起こる要因の判断基準が必要ですが、通常のテクニカル分析で扱えるものとしては時期しかありません。
つまり期末、年度末、月末などのドレッシングの想定される時期に価格上昇の経験値を加味すると言った方法が考えられますが、方法としては可能ながら、これは実際の市場に照らしてあまり現実味のある有効なものとも思えません。
一部の戦略には一定時期のみに「シグナル停止」「シグナル反転」「利食い損切り設定値の変更」と言った方法を取ることで成果を上げているものもあるようです。
このため、すべての類似の手法が無効・無意味とも言い難いものがあります。価格が特定の人の思惑で動いていると考えられる化粧相場はテクニカルを用いたシステムトレードではすくい取れないものも多く、他の思惑的な市場の要素と同様に要注意対象です。
化粧相場は企業が自身の株価を良く見せる、あるいは運用会社が自身の実績を良く見せると言う意図で行うことからその名がついています。
たとえば投資顧問や投資信託委託、ヘッジファンドなどは、シビアな顧客から安定した評価を得るために、その運用商品の評価額を評価基準時期には上げる必要があります。
そうした運用機関が月末とか決算期に意図的に買い注文を入れてくることも化粧相場と言う一般には理由が明確でない相場をつくる要因と言われています。
また、期末に来季の投資を呼び込むために業績を良く見せたい企業などが自社株に対して一定の操作を行う可能性もあります。
しかし株価高騰の理由が不明な時などに解説者は安易に「ドレッシングで上昇した」などとと言っていると言う話もあり、そうした注文の正体については企業が意図的に自社株を上昇されるようなものであっても、あまり明確な実態を伴ったものばかりではないようです。
メカニズムの明確にはわからない密かな動きに個人投資家レベルで具体的な対策をとると言う事も難しいのですが、相場によって怪しい時期を意識して、こうした傾向が繰り返し見られるような場合には「化粧買い」と言う可能性を織り込んだ戦略を持っておくことも必要です。
日経平均 | 32307.86(-550.45) |
TOPIX | 2324.47(-35.44) |
JASDAQ | 164.28(-0.47) |
ダウ平均 | 36247.87(+130.49) |
S&P500 | 4604.37(+18.78) |
NASDAQ | 14403.97(+63.97) |
ドル/円 | 144.642(+0.172) |
FTSE100 | 7554.47(+40.75) |
ハンセン | 16334.37(-11.52) |
ただいま、休日メンテナンス中です。
※一部に不具合が起こることがあります。