投資ノウハウ用語「バーチャート」
相場分析チャートの種類。
(英)Bar Chart
バー・チャートは主に海外で使われるローソク足同様のマルチ・プライスのチャート形式です。
ローソク足では四本値(始値・高値・安値・終値)を一本の時間軸に表示しますが、バーチャートでは通常この四本値のうち高値・安値・終値を表示します(これに始値を加えるものもあります)。
形状は高値と安値を縦線で結びその右側にはみ出す横線の形で終値を表示します。
始値を加える場合には高値・安値の縦線の左側に短い横線で表示します。
海外で開発されたテクニカル・インジケータを見ても分かるように欧米では終値重視であるためにこうした形態が一般的と思われますが、日本では始値を重視することでチャートから思惑や市場心理を掴もうとする考えが江戸時代から根付いているために、このバー・チャートは海外のサイトからの資料転用などでしか見かけることはありません。
マルチ・プライス・タイプのチャートは一日の動きを一つの図形で表現してそれをつなげることで日々の動きを把握しようと言う意図のもとに作られたものです。
これはある意味東洋的な発想であり、折れ線チャートのようなスッキリした合理性が西洋的な発想と考えれば、終値を加えない三本値のバーチャートが海外での本来の相場のとらえ方に近いと思われます。
つまり終値ラインの流れを追ってみるのが基本で、補足的な相場状況の説明あるいは参照として高値・安値ラインを見ると言う見方で、ローソク足で相場の奥に潜む秘密を見極めようとした江戸時代の相場師たちとは発想の原点が違うものと言えます。
そのため、バー・チャートから価格の動きを読み解く場合には終値の流れをまず見ると言うライン・チャートの読み方を基本に据えるべきで、ローソク足の代替として使用するのには無理があると思われます。
バー・チャートもローソク足も一見よく似たマルチ・プライス・バーですが、その使い道はかなり異なることを理解する必要があります。
堂島のコメの先物相場から発展したローソクは実体とヒゲと言うパターンで相場を分析するのに対し、ニューヨークの株式市場で発展したバーチャートにはもともと実体と言う概念がなく(三本値のタイプが基本)、始値より前日終値を重視します。
ヒゲに相当する部分も前日と当日の終値のポテンシャルを説明するためのものであって、実体を基準とした値探りと言う日本的な解釈とは異なる点に注意が要ります。
日経平均 | 28041.48(+258.55) |
TOPIX | 2003.50(+20.18) |
JASDAQ | 164.28(-0.47) |
ダウ平均 | 33274.15(+415.12) |
S&P500 | 4109.31(+58.48) |
NASDAQ | 12221.90(+208.43) |
ドル/円 | 144.642(+0.172) |
FTSE100 | 7631.74(+11.31) |
ハンセン | 20400.11(+90.98) |
ただいま、休日メンテナンス中です。
※一部に不具合が起こることがあります。