トレンド フォロー系指標 押えの知識四要

トレンド フォロー系指標とは

(英)Trend follow Indicator


トレンド・フォロー系のテクニカル指標は、主にトレンドの方向性、つまり上昇トレンドにあるのか下降トレンドにあるのかと言う状態を検出することを目的としたもので、更にその勢いを計ることでトレンドの転換点を判断しようとするものです。

トレンドフォロー系の指標のほとんどのものは移動平均と言う考え方を元にしています。

移動平均は毎日同じ本数で過去の一定範囲の終値を平均化したものを時系列に並べるもので、これをチャートにすると日々の値動きの描く複雑な起伏のためにわかりにくい値動きを大まかな流れにしてすっきりと描きます。

このスッキリとチャートに現れた移動平均線と呼ばれる線像が相場のトレンドを表しています。

トレンドの転換

移動平均線はトレンドの向きを明瞭化しているので、上昇トレンドの場合ピークを描いて下向きになるとトレンドが転換したと見て取れますが、トレンドは転換相を見せてもその転換が確定するには更に見極めが必要です。

そうした転換確定を見極める手法として、サンプル数(計算のための本数)の異なる複数の移動平均線を描いてそれらの相関状態から判断すると言う方法が一般的に用いられています。

短期線が中期線や長期線を上抜け、下抜けする移動平均線同士のクロスをもってトレンドが転換したと言う見方で、上昇転換をゴールデンクロス、下降転換をデッドクロスと呼びます。 多くのトレンドフォロー系の指標はこの移動平均線の交差と言う考え方を基本に据えて作られていますが、それぞれ一長一短があり、ある程度複雑な考え方や構造を持つインジケーターが数本の移動平均の向きや交叉を見るオーソドックスな方法より優れているとは一概に言い切れないところがあります。

トレンドフォロー系指標の注意点

トレンドフォロー系指標と対比されるオシレーター系指標には「張り付き」と言う機能不全現象がつきものですが、トレンドフォロー系の指標にも当然弱点があります。

それはトレンドフォロー系の指標が使う移動平均と言うものに起因する、検知の時間的な遅れによる問題です。

例えば指標の示すトレンド転換のシグナルを例にとるとそれは未来の出来事を予知しているわけではなく、過去に起こった現象が判断に必要な一定のタイムラグを挟んで反映されているにすぎないと言う事です。

上昇相場が転換した時、短期線は下降に転じているのに中期線がまだ上昇しているのを見ればわかるように、短期線より中期線の方がトレンドに対する反応が鈍いための現象です。

こうしたことはサンプル数の分だけ反応がどうしても遅くなると言う現象で、短期線と言えどもそのサンプル数に応じたタイムラグはやはり起こっています。

この検知の時間的なズレは移動平均線を使う事の宿命であり、発現したシグナルが実際にはそれを使ってエントリーを行うタイミングとしてもはや手遅れと言うことも多々あります。
これは移動平均を使わないトレンドフォロー系でもほぼ同様に起こる現象で、トレンドフォローと言う考え自体に問題が潜んでいます。

ワイルダーのパラボリックなどはAF(Acceleration Factor)を簡単に値動きにぶつからない位置に設定するとたいてい終わった相場で反応するようになります。

つまりトレンドの判断では最低限トレンドの成立に必要な時間分の遅れが当然あると言う事です。

トレンドフォロー系の指標を有効に使うには、このタイムラグの理由を正しく理解しておくことが大事です。

  ポイント

トレンドフォロー系の指標は、最も相場分析で使用されている指標ですがトレンドのない状態ではほぼ機能しません。

機能しないと言う意味は中立的な相場を中立的な相場として検知せずに上昇か下降かに当てはめようとしてダマシを出すと言う事です。

保ち合い状態を検知するインジケーターもありますが、そうしたインジケータはトレンドフォロー系のインジケーターと同様にタイムラグがつきものです。

値動きのチャートからトレードには不利な「保ち合い相場」をいち早く見抜く経験を積むことも重要です。

トレンドフォロー系のインジケーターは相場の理解と言う意味では有効な指標であることに間違いはなく、相場の状態の判定も非常に分かりやすいと言う利点もあり、その特徴を知って、短所を補う相場経験を積んで上手く使うべき重要なツールの一つです。

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