トレーリング ストップ 押えの知識四要

トレーリング ストップとは

(英)Trailing stop


トレーリングのトレイルとはトレーラー・トラックの「トレイル」で「後ろをついてゆく」という意味です。

簡単に言えばポジションの決済ポイントを、その最大含み益と一定の値幅を保りつつ、追尾するかのように決済価格を更新変化させてゆく手法です。

買い注文なら価格の上昇に合わせてエグジットのラインも切り上げて行き、売り注文なら同様に切り下げて行くことで価格の進捗に合わせて(想定最大)損失額を減衰させようとする手法です。

トレーリング ストップのしくみ

例えば、証券会社の注文機能で、18000円でエントリー、利食い18100円、損切り17900円をそれぞれ設定をして、そのまま仕事に出かけ、最初のチェックで18095円まで上昇したのを確認、ところが期待もつかの間、次にチェックしたら100円の損切りにかかって既に返済完了。

こういう結果になると、相場はそう言うものだとわかっていてもやや納得のいかないものです。

この時トレーリングストップ注文を行っていれば、設定にもよりますが、価格が五円上がるにしたがって損切ラインも五円づつ上がってゆくので、上記の例の結果は損切ラインが17095円まで切り上がっていたため5円の損失で終わっていたと言うことになります。

更にわかり易くするために極端な設定例にして、損切りを17950円にしていた場合なら、価格が18050円を超えた瞬間からトレーリングストップは利食いラインとして機能し、このトレードの最高値である18095円を付けた時点で損切ラインは18045円まで切り上がっているので、45円の利益で終わっていたと言う事になります。

トレーリングストップはポジションの状況によっては自動的に利食いラインを切り上げてゆく設定としても機能すると言う事です。

トレーリング ストップの注意点

トレンド方向に価格が伸びている時でも、局面局面の値動きは何度も上下動を繰り返しながら進んでゆくものです。

また、その中にはアルゴリズム取引のような大口投資家の市場翻弄手法による一時的な急変ようなものも多々含まれていて、そうした変動発生のタイミングや変動発生の状況はとても複雑です。

大筋ではトレンドは健在でも相場を翻弄する要素は何度も発現するものであり、損切り注文の多くはそうしたものに簡単に引っかかってしまいます。

損切りの設定がこうした市場のブレに引っかかれば、せっかくトレンド自体は伸びているのに自分のポジションだけが損失で終わると言う事になり、そう言う現象は頻繁に起こり得るものです。

上の最初の例では100円の損切りを設定していましたが、225先物トレードでは相場によっては100円の損切り設定は頻繁にロスカットにかかる可能性があります。

その次の例の50円の損切り設定ならなおさら翻弄されます。

トレーリングストップは先に述べたように、相場によっては利食い注文としても機能するため、ついついその部分を期待して普通に行う損切り注文より浅い損切り幅を設定をしがちですが、そう言う設定のせいでほとんどのポジションが損切にかかってしまうと言う事はありがちなことです。
トレーリングストップの設定値は相場のボラティリティや時間帯に配慮して、理にかなった値を探った上でそれを適用するというのが、望ましい形です。

  ポイント

エントリーポイントについては多くのインジケータの解説で語られています。

しかしエグジット(仕舞い)については、具体的な説明を見つけることはほとんどありません。

損切りは仕掛けの何倍も複雑な要素を持っています。

例えば損切りの複雑なロジックの設計を回避するために、寄り引けトレードのロジックを作るということもあるのですが、成績の良い寄り引けトレードが出来ると、更なる成績アップを狙った挙句、エントリーと利食いのロジックはそのままの寄り引けトレードで、一定条件の損切りだけザラバで行うようなロジックが生まれます。

しかしたいていの場合、そうしたものは長期で検証してみると決してそのような考えが有利とは言えないような成績になってしまいます。

やはりこの場合も損切りが予想以上に機能して成績を下げると言う結果になるのです。

損切りの難しさは使い方や状況に関わらず、克服の難しいものです。

トレーリングストップは一見、損失を圧縮したり、更に利食いまで視野に入れると非常に有利な戦略のように思えますが、それを使えばもれなく成績が良くなるとかトレードが有利になると言うものではないと言う事を十分理解した上で有効に機能させる使い方を研究すべきです。

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