ラウンドナンバー 押えの知識五要

ラウンドナンバーとは

(英)Round Number


相場ではキリの良い数字を参加者が意識すると言う傾向があります。

日経平均20000円とか25000円と言ったキリの良い数字に近づくと、そこが上昇目標や下落目安として市場参加者に意識され、その市場心理によって、そうした価格がレジスタンスやサポートを形成します。

こうした無意識に意識してしまうような明確にキリのつく数字をラウンドナンバーと言います。

節目の市場心理

市場は常に特定の価格帯を意識し、そこに差し掛かると行きつ戻りつして数字を試しに行きます。
たいていの場合、意識された数字はほぼ達成されます。

それはトレンドラインであったり、フィボナッチラインであったり、直近高値・安値や期間内の高値・安値であったりします。

これは市場参加者の心理がそうした数字をいつの間にか意識していると言う事です。

いつの間にか意識していると言う意味ではラウンドナンバーはとりわけ重要なポイントだと言えます。

そうした目標値はエントリーやロスカットの目標とされるため、抵抗や支持のもたつきが見られ、あげくにブレイクアウトが起こります。

またラウンドナンバーなどの相場の目安となる価格帯はそこに到達する手前でエグジットされるケースも良くみられますし、そこを過ぎたところでエントリーと言うのも同様によく見られます。

節目となる価格帯ではその目標値を意識して繰り広げられる値動きを市場心理から読み解くことでチャンスに結び付けることが出来ますが、大口の投資家はそうしたポイントで更に上手の罠を仕掛けてきます。

こうした節目の数字を利用して利益を上げるには観察と経験が必要です。

ラウンドナンバーの値動き

ラウンドナンバーでは同じような値動きのパターンが良く観察されます。

上昇局面の値動きはラウンドナンバーの直前にくると何度か押し戻されます。
ラウンドナンバーを意識した大手の売り玉がこれを超えないように操作を行っているところでキリの良い数字を目標として利食いや損切りの売り入れたい人もいます。

こうした攻守の思惑による上下が探り合ううちにやがて買いのポテンシャルが勝ってきて均衡が破れ、ラウンドナンバーをブレイクすると相場はようやく次のステージに進みます。

大口投資家の仕掛ける罠

ラウンドナンバーのブレイクが突然一気に進むことがあります。

それがまたもとの水準にもどったりするようなおかしな動きをする場合もあります。

こう言う動きは大口の投資家が一般投資家を釣るための罠である可能性があります。

ラウンドナンバーは多くの投資家に意識されやすい数字です。

そのため目標として心理に影響を与えているので、ストップロス(損切り注文)をラウンドナンバーやそれをやや超えたあたりに設定すると言う事は良くみられることです。

機関投資家などの大口の投資家はそれを利用して利益をあげようとすることがあります。

比較的商いの薄い時間帯に、板の状態や歩み値の動きからストップロスが設定されていると思われる相場を見つけると、大口投資家はそのロスカットが発動する方向に注文を入れて価格の動きを誘います。

上昇させたい場合は大きな買い注文、逆に下落させたい場合は大きな売り注文を入れて値動きを意図的に作ろうとします。

相場がその注文の誘いに乗ってくると、値動きはその注文が優位に約定する方向に動きます。

そこにロスカット注文の塊が待ち構えているので上手く相場が動くと、そのストップロスが一気に執行され相場は大口投資家の思惑方向にさらに進みます。

場合によってはかなり大きく思惑側に相場が動くこともあれば、大口投資家の利食い終了に合わせてその動きが収束する場合もありますが、結果は大口投資家はラウンドナンバーの心理を利用して利益を上げたと言う事になり、一般投資家はストップロス注文を意図的に喰われたと言うことになります。

こうした手法はストップロスハンティングとも言われ比較的用いられる手法です。

ちなみにFXの業者が顧客の資産を喰い物にしていると噂される(仕組み上、証拠は見つけられないようです)「ストップ狩り」も原理は似ていますが、相対取引のFX業者は顧客の注文内容をすべて知っているので、原理上はラウンドナンバーなどの節目価格帯に限らず商いの薄い時間帯ならいつでもストップロスハンティングを行えます。

  ポイント

節目となる価格では毎回同じような市場心理が働いている傾向があります。

抵抗線や支持線での動きがいつも同じようになることが多いのはそのためです。

ストップロスハンティングで示した例は、そうした節目の価格帯での心理を利用すればそれをトレードに利用できることを示しています。

これは大きな玉を動かせる投資家に有利ですが、そう言う仕掛けも含めてラウンドナンバーなどを取り巻いて起きる値動きや心理の流れを理解することで、類型的な動きを予想したり、場合によっては大口の仕掛ける罠に便乗することもできます。


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