相場は常識一辺にて不可なり

「常識」とは何かと聞かれると一般的な意味なら答えられるでしょうが、個別の具体例では「常識」とされるものがそう呼んでよいのかどうか疑わしいものも多々あります。

またやたらに「常識」と言う言葉を振り回すような人は、きちんと自分の主張の正当性が説明できずに「常識」と言う言葉でごまかしていたりします。

「常識」とは閉鎖された世界では通じても普遍的な実像・実体はないものなのですが、そのフレーズを持ち出されると、そこにやはり普遍的な印象を感じてしまいます。

相場でも「常識」とされる手法や考え、分析などを持ち出されるとそれに拘るようなトレードになりがちですが、実際は相場で共通的に認識されている知識は全体のほんのわずかな事象に関するものに留まっており、更にその正確さが疑わしいものもあれば、既に事情の変わってしまっているものも多々あります。

トレードでは過度に常識に拘らないことも大事だと言う事でしょう。