果報は寝て待て

ドイツ陸軍の将軍を信用できなくなってくる頃のヒトラーはロシア戦線の兵站の心配から軍人の結婚相手の写真のチェック（アーリア人かどうか）まであらゆる指示やチェックを自分でするようになっていたと言われます。

もともと作戦や兵站などは士官学校で高い教育を受けた専門家の行う仕事で、第一次大戦では伍長にすぎなかったヒトラーが将軍を解任してまでそれをやると言うのはもはや異常事態であって、おかげでロシア戦線では将軍たちがドイツ防衛戦に残しておきたかった何十万人もの多大な兵力が無駄に犠牲となったそうです。

物事はあまり頻繁んにあるいは細かいことにまで介入しすぎるとそのせいで潰れてしまう事があると言うことです。

個別株の投資などで、やるべき段取りはすべて行っており、「あとは結果を待つだけだ」と言う戦略なら、途中で湧きあがった心配や欲に左右されて玉数などをやたらに変更したりすることなく、その投資は腹を括って自分自身の建てた戦略とあとは市場の流れに任せてみる勇気も必要だと言う事かと思います。