鬼より怖い一文新値

前回の値動きがトップを形成した後一旦下がった値段が再びトップを探るような状態を想像してください。

その後のトップが前回のトップより一文だけ高い新値つまり高値更新を行った状態がこの格言の指す形状です。

落語の「時うどん」ではうどんは一杯16文ですが、一文新値はうどん一杯の16分の一ほどの値動きと言う事で僅かな値動き、つまり前回のトップとあまり差のないトップの形成と言う事で、いわゆるダブルトップの事と考えられます。

ダブルトップは相場の終焉と考えられていて多くのトレーダーが警戒し、トレードを敬遠する場面です。

「鬼より怖い」とは強力な終焉の予兆に迂闊に手を出すことの恐ろしさを言っているのだと思います。