大手の商いを恐れることなかれ、ただ相場の高下と大勢を鑑みよ

大手の注文が自分の思惑に大きく矛盾しないような形で入った場合には、その注文を気にするより先に自分の相場観を大切にしろと言われればそうなのかなとも思えますが、その大手の注文が自分の思惑とは正反対のものであったなら、それを恐れるなと言う方が難しいかもしれません。

これは今ほど情報化が進んでいなくて、相場師が取引所などで顔を合わせていたような時代に、大きな商いをする人の取引に過剰に惑わされることなく、自分をしっかりと持てと言う意味で言われた格言なのかもしれません。

情報量とその分析能力がシビアに問われる現在の大手のトレードでは個人投資家のものよりはるかに精度の高い手法が用いられており、たとえそれが外れることがあるとしても、全ての市場参加者は決してその動向を無視することはできないような気がします。