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定番のテクニカル分析インジケータ (序説)


システムトレードと裁量トレード
システムトレードとは(トレードに臨むにあたって)、あらかじめ作り上げておいた売買ルールを厳格に守って行うトレードを言います。
これに対して市場の動向を見守りながら経験や相場観、市場の分析結果などを駆使して、リアルタイムに判断を下すような取引スタイルを裁量トレードと言います。
システムトレードの有効性は、裁量つまり自分の判断を一切排除することによって、感情や欲望、プレッシャーや精神的なスランプなどによって知らず知らずにトレードが意図せぬ方向に向かったり、崩れだりする危険を回避できる点です。
精神的な問題でトレードに失敗してしまうリスクは誰にでも常にあって、それが多くのトレーダーがいつしか市場から撤退することの大きな理由になっています。
そのため、システムトレードの重要性が多くのトレーダーやアナリストに支持されているわけです。
こうした目的のための厳格なルール作りのロジック(理由付けの根拠)として一般投資家に広く用いられるのがテクニカル指標です。


テクニカル指標
指標とは物事を判断する目安のことです。
日経平均(日経225)や東証株価指数(TOPIX)ニューヨークダウやSP500なども相場の動きをつかむための目安として用いられる事から指標(index)と呼ばれますが、こちらは経済指標と呼ばれ、経済状況などを判断するためのもので、世の中には数多く存在しています。
一方のテクニカル指標はこれらとは異なり、テクニカル的な判断・・つまり価格や出来高などの数値データを用いて相場の動きを判断するための目安をチャート化したものです。
テクニカル指標も数多く存在しますが、そうしたテクニカル指標のいくつかをある程度使いこなせるようになると、現在の相場の動きを理解し、その売買ルールを作ると言う作業がとても明瞭になります。


分 類
テクニカル指標は、日々世界中の投資家やアナリストによって研究・開発されていてアイディアはそれこそ無数に存在しますが、それらは形態と目的でそれぞれ二種類に分類されるのが一般的です。

[ 目的による分類 ]
通常は順張り系と逆張り系に分けられます。
順張りとは価格が上昇中なのか下落中なのかを見極めたうえでその見極めた方向に仕掛ける方法です。


逆張りとは相場の転換点などで上昇・下落の折り返しが発生する前にその折り返を見越した仕掛けを行おうとするもので、上昇相場の終盤で下落方向に仕掛けたり、下落相場の転換点で上昇方向に仕掛けたりすることから「逆」と言う表現が用いられています。


[ 形態による分類 ]
通常はオシレータ系とトレンド系に分けられます。
オシレータとは振幅(波形のこと)を生成すると言う意味で、相場の強度、特に売られすぎ買われすぎと言った目安を一定幅の振幅つまり波の形に置き換えて表そうというものです。
多くはパーセントで表される一定の幅の中で振幅するように作られていて価格チャートと対比するように表示して用います。
一方のトレンドとは傾向とか流れの方向と言う意味で、現在の相場の価格が上昇傾向と言えるのかあるいは下降傾向と言えるのかをなんらかの目安を用いて計ろうと言うもので、基本的には価格の動きを移動平均などを用いて明確化しようと言う考え方のものです。

下のチャートはMACD(トレンド系)とストキャスティクス(オシレータ系)と言う二つの代表的なトレンド指標の併用例です。

トレンド系のMACDが値動きの方向が明瞭に現れてからシグナルを発しているのに対して、オシレータ系のストキャスティクスは転換点やそれ以前と言った新たなトレンド発生前にシグナルを発しています。
トレンド系はシグナル発生後であるため相場のタイミングを逃した後追いも見られるのに比べて、一方のオシレータ系はすばやくチャンスを捉えていますが、何度も細かいミスシグナルを発する傾向がわかると思います。

また、トレンド系は明確なトレンドがあるときには機能しますが持ち合い相場などのトレンドのないところでは何度も無駄なシグナル(ダマシ)を発生させ、またオシレータ系は一定のレンジを往復するような動きにはきちんと追従しますが、計算基準の過去データでカバーできないほどの大きなトレンドが発生するとトレンド転換点に達する以前にその振幅が限度いっぱいに振れてしまい張り付き(メーターの振り切れ)と言う計測不能な状態におちいります。
一見良く出来た指標であってもテクニカル指標はこのようにそれぞれ一長一短があるために複数のものを併用する、あるいはハイブリッドにしてシグナルを出すと言う方法を良くとります。

一般的に順張りはトレンド系、逆張りはオシレータ系の指標が用いられますが、指標の中にはこれらの分類の例外や折衷型なども多く存在するためにここでの分類はテクニカル指標と言うものの意味と役割を理解するための大まかなものと考えてください。

一部ではMACDの指標の中にMACDオシレータと言うものがあることから(上の図のMACD中の棒グラフ部分)MACDがオシレータ系に分類されるケースが見受けられますが、MACDオシレータはオシレータとしての機能(売られすぎ買われすぎのシグナル)よりMACDの売買ポイントを数値化するために用いられており、そのためMACDはトレンド系指標に分類されます。



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